魅惑のマシュマロ (ページ24)

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－放課後－

あの後、カズからlineは無かった。

無かったけど…。

"ねぇ、あのイケメン誰～？"

"他所の高校かなぁ？"

"声掛けちゃおっか♪"

あの猫背は…(汗)

和「…あ、やっと来た！

何してんだよ、A！」

ヒィィッ！私の名前を叫ばないで！

騒いでいた女子の冷たい視線が刺さる！

てか、このこと知ってて翔くんも潤くんも置いて帰ったんでしょ!?

"コメヤの知り合い？"

"もしかして彼氏とか？"

"無い無い(笑)"

はぁーっ…仕方ない、我慢だ。
自転車を押しながらカズのそばまで行った。

和「何だよ、A。せっかく迎えに来たのにぃ…。

彼氏のお迎え、イヤだった？(笑)」

ぐはっ…そのニヤニヤした笑い方はわざとだな！(泣)

『～っ…ちょっとカズ、わざとでしょ！』

和「んふふっ、俺がAの彼氏だって分からせてんだよ。

…あそこのバカ女どもに♪」

最後は私の耳元で囁いた。
くそー…何か悔しいけど、嬉しい。

和「じゃ、久々に寄り道して帰りますか。」

よいしょ、なんて私の自転車の後ろに乗りだす。
まぁね？私が乗ったんじゃたぶん、カズが自転車をこげないとも思うから良いんだよ？

私も跨がると、カズの手が私のお腹に回される。

『…何か、少女漫画なら逆だよね(笑)』

和「ふふん、俺はAちゃんのお腹を堪能してるからお構い無く～♪」

『ちょ、乗ってる間はくすぐったいのはやめてね？』

後ろから"はぁーい"なんて、ご機嫌な声がする。
これはデート…と、言うやつ？

地元じゃ馴染みのデパートに向かった。