魅惑のマシュマロ (ページ21)

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その日の夜ページ21

結局、夕方まで遊んでた。

智くんは途中で力尽きて寝ちゃうし(笑)
潤くんと翔くんで抱えるようにして帰っていったのには笑った。

お母さんが作った夕飯(ハンバーグだった)をカズと一緒に食べて。
お風呂は流石に別々だけど入って、先に出た私が待機中。

…お母さんが、カズくん泊まっていくでしょ？なんて言うから！

その気になったカズは、私の部屋に泊まる。
ベッドの隣になるように、床には布団が…。

和「お待たせー♪」

Ｔシャツにジャージ姿のカズは見慣れたものだ。
似たような寝間着なんだけどね、私も(笑)

カズがベッドに座ってる私の隣に座った。

和「…お話、しよ？」

『うん…しよっか。』

今日、何回目のハグだろう。
今度は顔が目の前にある…白いな、女子か。

和「…俺の、彼女になって？」

『っ…私なんかで、良いの？
ほら、デカいしさ…目立つよ？』

和「Aの良さなんて、俺だけが分かってれば良いの。

これからは俺が守ってあげる。
もう、俺のお姉さんなんかしないで…男として見て？」

『…そこは、大丈夫。

たぶん、中学のあの時から…カズの事は、異性として意識してる、から。』

こんな日が来るなんて。

『まだまだ、自信なんて持てないけど…

よろしく、お願いします。』

和「…好き？」

『…カズのこと、好き。』

気づいたら、どんどん溢れだす。
好きって気持ちが。

『ぅあー…(照)』

和「んふふっ、何よ(笑)」

『いや、小学校で女子力を落っことしてきちゃったから…どうしたら良いのか…。』

男の子っぽくいることで悪口にも傷つかない自分にしてきたから、女の子らしい物事に触れるのが苦手。

和「俺が守ってあげるって言ったでしょ？」

カズが、そっと私の頭を撫でてくれた。

『ぅんっ…女の子みたいな私なんて、らしくないかもしれないけど…っ。』

ジワーッとカズの顔が涙で歪む。
額がコツンってぶつかった。

和「バカだねぇ…Aちゃんは、昔から女の子でしょ？」

今度は、唇が触れた。

和「…責任が取れる歳になるまで、チューとハグだけ。」

『…そんな、大事にしてくれんの？』

驚いて涙が引っ込んだ。

和「当たり前でしょー？
やっと手に入れた幸せ、これでもかってくらいに大事にしますよ(笑)」

んふふ、って笑うカズは可愛い。

それから、一緒にベッドに寝転んで。
カズの抱き枕状態で寝ることに。