魅惑のマシュマロ (ページ16)

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顔洗って、歯も磨いて。
ちょっとお腹を満たそうと思って塩むすびをラップで…小さめに2つ。

自分の部屋に戻ると、カズは私のベッドで寝転んでた。
塩むすびはテーブルに置いて、ベッドに腰掛ける。

体重がムダにギシッて、ベッドを鳴らすのはいつものこと。

『お待たせ～…で？カズはどうしてこんな朝早くから？』

和「…ねぇ、高校は？楽しい？」

ちょっとカズの声色が変わった気がする。

『あー…翔くんか潤くんに、何か聞いた感じ？』

スッとカズの腕が私のお腹に回されて、肩に顎が乗る。

和「うん、金曜日に3人で早退した話聞いたんですよ…あと、抱き心地イイとか？」

『うわー…そこは別に報告しなくても…っ。』

お腹をムニムニされる。
くすぐったい…！

『ちょっと、カズ！』

和「ズルいよねぇ、入学したばっかりで忙しい俺を差し置いて…Aの柔らかい所、堪能しちゃうなんてさ。」

『もうっ、くすぐったいってぇ…。』

和「翔ちゃんなんて、Aのキャミソール姿見たんでしょ？」

『あれはいきなりドアを開けた翔くんが悪いじゃん！』

和「俺はAの裸見てるから翔ちゃんより上だよね？

幼稚園の頃だけど♪」

ボッて。顔に火がつきそう！

『カズ、そんな昔の話するとかズルい！』

ムカついて振り返った。

ちゅ。

可愛らしい音がして、また動けなくなる。

和「…俺は昔の話、好きだけど？
初めての女の子の友達だもん、Aは。

裸も見たし、スゲェ美味そうに飯食うのも見てきたし、いざって時は男よりも頼もしい姿も見た…俺のこと、甘やかしてくれるでしょ？まぁ、2日しか誕生日が違わないのにお姉さん気取りだったのは分かってるんだけど(笑)」

そう、私はひとりっ子なのもあるけど、甘えてくれるカズには何だか弱かった。
私がお世話しなきゃ！とか思ってたかもしれない。

和「Aをこんなに知ってるのは俺だけなのに、どうしてあの二人が簡単に触っちゃうかなぁ…ちょっと無防備なんじゃない？」

不満そうな顔。
…何か、ドキドキする。