魅惑のマシュマロ (ページ15)

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日曜日の朝ページ15

『ん～…。』

カーテンが開いてて、眩しい…今、何時だろ…。

時計を見ようとショボショボな目を開けてみる。

目の前に薄茶色の綺麗な瞳があって、クゥン…って言いそうな…。

『…カズっ!?』

思わず仰け反った。

くふふ、なんて笑いを漏らして口元を隠すその姿は間違いなくカズだ。

和「おはよ、A…。」

『いや、おはようじゃないし！

今何時だと…まだ戦隊も始まってないよ!?』

和「小学校の頃から、日曜日は早めにお邪魔してましたけど？」

あぁ、そうだ…小学校の頃、6時に起きてまだ居間でウトウトしてたら外からザッて音が聞こえて…自転車でカズが乗り付けた音なんだけど、時間の早さに目が覚めたっけ。

そこから私は朝ごはん食べて、カズはゲームして…戦隊ものを一緒に見たり、お昼は一緒に食べたり、夕方の鐘が鳴るまでうちで遊んでるような奴だった。

和「…なぁに、俺に会えて嬉しい？(笑)」

『いや、まぁ…久々で何かハズいって言うか…。』

和「んふふっ、Aちゃんったら可愛い♪」

『んぁー、やーめーてーっ。』

ムギューッて抱き締められている。

なぜだ !?

こんな甘い空気、私は知らな…くも、ないか。

『ちょっと、顔だけ洗ってくるから離してーっ。』

和「もぉー、早く戻って来てよ？Aちゃん♪」

カズが退いてくれたからムクリと起きて、洗面所に向かった。

あー…お腹も空いてるのに。