魅惑のマシュマロ (ページ11)

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お弁当が私の手元に無いと分かってからしばらくして、たまに呼び出されるようになった。

「デブのくせに、櫻井くんと松本くんから離れなさいよ！」

「どういう関係よ！」

「あ、もしかしたら家畜として飼われてんじゃない？(笑)」

おぅふ、好き勝手言いやがって…。
でも相手にしたら付け上がるしなぁ、困ったなー…。

なんてやり過ごしてたら、話聞いてないと思われたのかバケツの水を食らった。つめてー…。

それくらいで解放してもらえたから、乾くまで屋上にいた。サボり、サボり。
日当たり良好で、チャーシューが出来上がりそう…って思ってたら、不意に影が出来た。

『ん？』

潤「どうした？真面目なAちゃんがこんな所でサボってて(笑)」

『あ、潤くん…。』

眩しい…太陽も相まって、後光が差してる(笑)

潤「何か濡れてない？」

『ドラマかって思うくらいのバケツの水を食らったんだよー。』

潤「え、それ大丈夫？(汗)」

『あははっ、いじめを初体験ちゅー(笑)』

潤「いやいや、笑い事じゃねーから！」

私よりも私を心配してくれる潤くんは、間違いなくイイ男だと思う。

『…今日はもう、早退しちゃおっかな。

疲れたよー、潤くーん。』

ふざけて膝にゴロゴロしてやった。
もしかしたら濡れた髪の水分とか汗とかつくかもしれないのに、嫌そうな顔もしないでくれる。

潤「じゃあ、一緒に帰っちゃう？(笑)

翔さんも誘おうぜー♪」

『サボるのにノリノリかっ！(笑)』

あー、久々の感覚。
小学校の時みたい…安心する。