過去編【苛立ち】 ページ4
ころんside
「ここ、君の家だったんだ。それはごめん。謝るから、もういいでしょ」
僕がそう言って彼女を背にした。
『何ですかその態度、ほんっと最低ですね。』
…こいつはどれだけ僕をイラつかせれば気が済むんだ。
僕が悪いっちゃ僕が悪い。でも謝ったんだ、もうよくはないか?
今日は朝から不運だ。
ゲームはうまく作動しないし、疲れ切った放課後でさえ年下の女の子に説教なんて。
あー、イライラする。
▽
「…ってことがあってさ。全く疲れちゃったよ。」
「災難だったな…あ、もうこんな時間、俺そろそろ落ちるわ」
「おう、じゃあまた明日。」「また明日。」
時刻は0時を回っていた。
ゲームで知り合った友人との通話を終え、僕はベッドに横たわった。
「結局、原因は何なんだ?」
家に帰ってからというもののずっとパソコンをいじってみたが、ゲームは全くもって動かない。それどころか一向に治る気配すら見せないのだ。
機械に強いゲーム友だちに相談をと思いかけた電話も、結局今日の愚痴で終わってしまった。
今日はあきらめて明日修理にでも出そう。
僕は部屋の電気を消して天井を眺める。
「アイツ…いい子ぶりやがって。ポイ捨ての一つや二つ、やったことくらいあるだろうに。」
放課後の出来事を思い出してはまた腹が立ってくるし、こんなことにいちいち腹を立てている自分自身がやけにちっぽけで、それでいてダサい。
もういいや、寝て忘れよう。
僕は目を閉じた。明日、いいことがあるようにと願いながら。
今思えば、この日がすべての始まりだったんだ。
▽
作者のne6です。
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シア - この作品マジで面白いです!最新待ってます!頑張ってください! (7月5日 20時) (レス) @page7 id: 86720ec8e4 (このIDを非表示/違反報告)
いつき - 初こめ失礼します!前回も今回もマジで神作品ですね!!!続き待ってます! (6月18日 11時) (レス) @page7 id: dd4bda34a9 (このIDを非表示/違反報告)
れんゆ - コメント失礼します!続編ありがとうございます!前作ももちろん続きが気になってスクロールが止まりません笑未来編楽しみにしてます!無理せず頑張ってください!応援してます! (2022年6月27日 16時) (レス) @page6 id: a2d8cba407 (このIDを非表示/違反報告)
あるる(プロフ) - こんにちは!今日初めてこの作品を読みました。続きが気になります! (2022年1月13日 17時) (レス) id: e612c680c8 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - コメ失礼します!この作品はおすすめから見つけたのですが、途中まで読んでから面白いと思い前作へ飛んでみると、自分が読んでいた小説だったのでびっくりです(笑)更新頑張ってください! (2021年7月23日 13時) (レス) id: e9220ccf72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ne6 | 作成日時:2021年7月19日 1時