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『ジョンウさん、来てください！』
再び電気が点くと同時に、彼女が僕の名前を呼んだ。
身体中を熱湯が駆け巡ったみたいに、一気に熱くなった。
名前なんていつ教えたっけ？
ああ、でも今はいいんだそんなの、どうだって。停電も店長の奇行もどうでもいい。
だってあの子が僕の名前を呼んでくれた。
最高の誕生日プレゼントじゃない？
呼ばれた通りレジの方へ出ると、彼女はお皿を持って立っていた。
1本のロウソクが立てられた宝石タルトを乗せたお皿を持って。
視界の端に店長がそそくさと裏口の方へ向かうのが見えたけど、これは見なかったふり。
気を使ってくれてるんだよね、ありがと、店長。
『ハッピーバースデー、ジョンウさん！』
にっこり笑って僕にタルトを差し出す彼女があまりに可愛くて、この状況が信じられなくて、なんかちょっと涙出そう。
｢あ、ありがとうございます…｣
『店長さんに頼んで、お兄さんの名前と誕生日を聞いちゃいました。いつもすごく良くしてもらってるから、お礼も兼ねてお祝いしたくて』
｢良くしてもらってるだなんて、そんな。僕の方こそですよ。本当にありがとうございます、こんな素敵なお祝い…｣
『ふふ…あっ！ジョンウさん、まだおしまいじゃないんだった！これ持っててください』
思い出したように僕にタルトを渡した彼女は、小さなカバンからこれまた小さな箱を取り出した。
『お誕生日プレゼントです』
｢えっ！？｣
『開けてみてくださいっ』
タルトを机に置いて小さな箱を受け取り、そっと開く。
中に入っていたのは、
｢ピアス…？｣
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リリコ(プロフ) - rriさん» 返信が遅くなってしまってごめんなさい(泣)そして、温かい感想をありがとうございます！これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2021年6月19日 17時) (
レス) id: 022271aac7 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - ジェノくんのお話震えました…！最高すぎますヽ(；▽；)ノこれからも楽しみにしております！ (2021年4月30日 18時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリコ | 作成日時：2021年2月17日 21時
