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｢A、｣
不意に私の名前を呼び捨てにする。
ああ、なんてかっこいいんだろう。
｢こっち見て。……いい？｣
なにが｢いい｣のかなんて、そんなの詳しく聞かなくたってわかる。
『うん』
ゆっくり目を閉じて、壊れちゃいそうにドキドキしてる心臓ごと全部をヘチャンくんに委ねる。
くちびるに感じた優しい感触に、甘くてやさしい気持ちが溢れた。
｢…あ、やばい可愛い…わあ、Aが今日から俺の彼女…？幸せすぎて死んじゃう｣
『し、死なないで、っていうかそれ私のセリフだし…』
｢Aも幸せなの？死んじゃいそうなくらい？アイゴ……可愛い…｣
しみじみと私の頭を撫でていたヘチャンくんだけど、突然ハッとしたように私から離れた。
｢そうだ、今日俺部活オフなの。一緒に帰ろう｣
『あ…でもいいの？いつもジェノくんたちと一緒だよね』
｢あいつらのことなんかいいんだよ、部活がある日はいつも一緒に帰ってるんだから。今日は何があってもAと帰りたい｣
｢あいつら｣と言った時に顔をしかめたけど、その目は優しく和らいでいた。
なんだかんだ、友達思い。そんなとこが好き。
『ふふ、うん、私も一緒に帰りたい』
｢よっしゃあ！あ〜〜幸せ。Aは俺の太陽だね｣
また私のことを抱き寄せて、ヘチャンくんはそう言った。
ヘチャンくんの方こそ、私の、みんなの太陽なのに。
照れくさくて小さく首を降ったら、クスッと笑われて、頬にそっとキスを落とされる。
陽だまりの6限目も、ふたりの日々も、始まったばかり。
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リリコ(プロフ) - rriさん» 返信が遅くなってしまってごめんなさい(泣)そして、温かい感想をありがとうございます！これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2021年6月19日 17時) (
レス) id: 022271aac7 (このIDを非表示/違反報告)
rri(プロフ) - ジェノくんのお話震えました…！最高すぎますヽ(；▽；)ノこれからも楽しみにしております！ (2021年4月30日 18時) (レス) id: 476bb9a440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリコ | 作成日時：2021年2月17日 21時
