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「もうあの屋敷に帰ってはいけないんですか」

錦「・・・うん」

「亮さんや大倉さん横山さんに会うことも?」

錦「・・・あかん」

「・・・信五さんの付き人はクビってことですかね」

錦「・・・それは」

「・・・辞めるなって言ったのに」

錦「・・・ごめん」

「なんで亮さんが謝るんですか。それを信五さんが望んでいるなら、・・・平気です」

錦「A」

「平気ですから」



亮さんは帰って行った。
わたしは彼の背中を見ていたけど
彼は一度も振り返らなかった。

泉は今日も綺麗に光ってて
そこにいる渋谷さんも美しかった

何が起こったのかわからないけど
とにかく職と家とを失ったわたしは
きっと明日にでもこの世界の治安維持のために処刑でもなんでもされるんだろう

出て行け、って言うなら
直接言ってよ、アホ。

わざわざこんな綺麗な泉に連れてきてさぁ、
なんのつもりなのよ。

どうしてよ。
どうしてこんなに急に、
前触れだってあってもよかったじゃん


もうこんなにあなたが好きなんだよ、
離れたくなかったの

なのにどうして?
最後に顔も見れずにお別れだなんて

こんな気持ちにさせるんなら
こんなに惨めにさせるんなら

初めから殺してくれればよかったの




渋「・・・大丈夫か」

「・・・平気ですよ」

渋「平気な顔、してへんやんか」



平気です、そう言ってわたしは
にかっと口角を上げた

想像するだけでも酷い笑顔だった

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猫彦(プロフ) - ゆうとさん» コメントありがとうございます。村上さんとしたい事をぎゅっと詰め込んだ作品です笑 読んでいただきありがとうございました。 (2018年2月20日 22時) (レス) id: 994f2131bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと(プロフ) - はじめまして。ヒナちゃん特有の大人の色気が存分に発揮されて切なくもほっこりした素敵なお話でした。横猫にさらにほっこり!そして最後のすばるくんの位置づけにさらにキューンってなって満足感いっぱいです。違うお話も楽しみにしますね! (2018年2月20日 21時) (レス) id: 8103d530f2 (このIDを非表示/違反報告)
猫彦(プロフ) - ruruさん» まさかruruさんに読んで頂けたとは…驚きました。ありがとうございます。まだまだ至らない点も多々ありますがまた楽しんでいただけるような作品を書けるように精進します。本当にありがとうございました。 (2017年9月30日 21時) (レス) id: 9278fa5177 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読ませて頂きました!久々にこんな一気読みをするお話に出会えました。ファンタジックな中に大きなテーマ、素晴らしいです。また読み返したくなるお話だと思いました。ありがとうございました! (2017年9月29日 2時) (レス) id: 26d316704d (このIDを非表示/違反報告)
猫彦(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます。読みやすいでしょうか…自分では癖がある文だな、と反省していたので安心しました笑 時間をいただくとは思いますが、また読んでいただけたら幸いです。 (2017年9月25日 18時) (レス) id: 9278fa5177 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫彦 | 作成日時:2017年9月10日 17時

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