鳥兜の蜜 ∞ ２

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「わたしも、楽しかったです」

安「・・・」


多分安田さんが
異様に冷えた手でわたしの首を触った

痛い、痛いくらい冷たい



「ありがとうございました。友達に、なってくれて」



自惚れているだろうか。

わたしを殺すこと、
それが彼らの心の傷になるんじゃないか、
なんて。

そんなこと、ないかな。

忘れないでほしいな。

わたしのこと、ずっと。



丸「・・・ヤス」

安「うん・・・」



多分丸山さんがわたしの首に重い金属の何かをあてがう


振り上げた


ああ、これがもう一度わたしの首に当たる時に


わたしは、死ぬんだ






ああ、なんで楽しい生活だったんだろう


ずっとわくわくしっぱなしで


亮さんは初めは怖かったけど
仲良くなったらとても可愛い友達だったし



大倉さんはただの食いしん坊じゃなくて
優しくて大人びてて
でもやっぱ食いしん坊で



横山さんは本当に可愛くて
でも人間の姿はめちゃくちゃかっこいいし
まるでお兄ちゃんみたいな
面倒見の良さが好きだった



丸山さん、柔らかい笑顔は
見てると安心したし
涙を拭ってくれた指をずっと忘れない



安田さん大事な着物を贈ってくれて
似合う似合うって何度も褒めてくれた
初めて同年代の友達ができたみたいで嬉しかった



渋谷さん
利用していいってそんな言葉
どんな気持ちで言ってたんだろう。
わたしは約束します。
わたしにとってあなたは一番の理解者だ。




信五さん、

あなたは今どこで何を思っていますか。

最後にもう一度、

あなたがくれたわたしの名を

呼んでくれないでしょうか






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