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「すみません、泣いてしまって」

丸「ええねんええねん」

安「そらショックやんなぁ?」



生きているだけで罪

恨まれている存在

そんな事実を聞いて私は、
どうしたらいいんだろう

あの屋敷に帰ってもいいのかな



「わたし、どうしてここにいるんでしょう」



決して興味があるわけじゃない。
そうじゃなくてただ、
なぜこんなに死ぬのが嫌になってしまうほど、好きな人に出会わなければならなかったのか



安「たま〜に迷い込んでくる人間おるけどねぇ」

丸「まー繋がってるからなぁ。不思議なことじゃないねぇ」

安「でも、Aは、来るべくして呼ばれたんちゃうかなぁ」

丸「俺も、そう思うで」

「来るべくして・・・ですか」



何か、呼ばれる理由があったんなら
それは良かったのかな

でも、誰が呼んだっていうんだろう。
どうせ処刑されるっていうのに
理不尽すぎやしないか


からから、と玄関が開いた音がした。


安「あ、信ちゃん」

村「よぉ、うちの姫さん引き取りに来たわ」

丸「へへ、見てみて、かわいいやろ?」


丸山さんに背中から肩を掴まれ
信五さんの元に押される

信五さんは舐め回すようにわたしを見た。
目線が、目線が恥ずかしい。



安「どおどお?」

村「うん、ええやん」

丸「やったぁ!」

村「ほな、帰るわ。ありがとな」



信五さんに手を引かれて
丸山さんたちの家を出る

どうして迎えに来てくれたんですか。

新しい着物、どうですか。

信五さんは、人間を恨んでいるのですか。

何も聞けなかった。
欲しい答えが来ないことが怖くて。

何も。



村「もう、転ばへんねんな」

「さすがに・・・慣れました」

村「そらな。そやろな。・・・マルたちは?仲ようやってんのか?」

「あ、はい。すごく良くしていただいて」

村「そっか・・・そうやろな・・・」


信五さんは少し悲しそうな気がした。

何があるんだろう。

あんま仲ようせんほうがええ、

その言葉の裏に、何があるんだろう

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猫彦(プロフ) - ゆうとさん» コメントありがとうございます。村上さんとしたい事をぎゅっと詰め込んだ作品です笑 読んでいただきありがとうございました。 (2018年2月20日 22時) (レス) id: 994f2131bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと(プロフ) - はじめまして。ヒナちゃん特有の大人の色気が存分に発揮されて切なくもほっこりした素敵なお話でした。横猫にさらにほっこり!そして最後のすばるくんの位置づけにさらにキューンってなって満足感いっぱいです。違うお話も楽しみにしますね! (2018年2月20日 21時) (レス) id: 8103d530f2 (このIDを非表示/違反報告)
猫彦(プロフ) - ruruさん» まさかruruさんに読んで頂けたとは…驚きました。ありがとうございます。まだまだ至らない点も多々ありますがまた楽しんでいただけるような作品を書けるように精進します。本当にありがとうございました。 (2017年9月30日 21時) (レス) id: 9278fa5177 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読ませて頂きました!久々にこんな一気読みをするお話に出会えました。ファンタジックな中に大きなテーマ、素晴らしいです。また読み返したくなるお話だと思いました。ありがとうございました! (2017年9月29日 2時) (レス) id: 26d316704d (このIDを非表示/違反報告)
猫彦(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます。読みやすいでしょうか…自分では癖がある文だな、と反省していたので安心しました笑 時間をいただくとは思いますが、また読んでいただけたら幸いです。 (2017年9月25日 18時) (レス) id: 9278fa5177 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫彦 | 作成日時:2017年9月10日 17時

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