誰…？ ページ4
“ｶﾞﾁｬ”
｢涼しい｣
学校より全然高いんだな…｡
ここなら一瞬で死ねるのかな今の状態なら｡
？｢何してるの？？｣
｢！｣
今飛び降りようかと思ったのに…
？｢俺は稜雅｡今飛び降りようとしたでしょ？w｣
｢私は…Aです｡いや､まぁ…｣
稜｢Aちゃんね｡何歳？｣
｢高1の16歳です…､稜雅さんは…？｣
稜｢Aちゃんと同い年｡｣
｢稜雅さんは何故入院してらっしゃるんですか｣
稜｢多分Aちゃんの行動を見てる限り
Aちゃんと同じ理由だと思うよ(笑)｣
｢……死のうとしたんですか｣
稜｢そうだね｡何もかも嫌になった｡｣
同じ理由で入院してる人なんて
いるんだな…｡
稜｢あとさ､さっきから気になるんだけど
稜雅さん？w呼び捨てで良いよ｡あとタメね｡｣
｢慣れるまで稜雅くんでいいですか…｣
稜｢じゃあ慣れたら呼び捨てして？｣
｢…はい｡｣
私とこんなに話してくれる人なんているんだ｡
稜｢あのさ､俺意外とコミュ症だけど
Aちゃんには出ないんだよね｡コミュ症｣
｢…なんでですかね？｣
稜｢俺さ､Aちゃんと仲良くしたい｡
なんか俺と同じような雰囲気がする｡
Aちゃんとなら話したい｡病室どこ？｣
｢302号室です｡｣
稜｢あ…昨日までだれも人が居なかった場所…｡
俺は303号室｡隣だよ｡｣
｢そうなんですか…確かに挨拶とか…｣
稜｢今からご飯の時間だしさ､戻ろうよ｣
｢あぁ､はい｡｣
稜｢ご飯終わったら行ってもいい…？｣
稜雅くんなら別に心を許せるかもしれない｡
｢はい｡稜雅くんが大丈夫なら｡｣
稜｢うん､大丈夫｡あとさ､さっきからずっと
気になってたんだけど点滴付けないの…？｣
｢あ…｣
飛び降りようと思ってたから忘れてたや…
稜｢まぁいっかw戻ろ｡｣
｢ありがとうございました｡｣
稜｢全然｡また後でね｡｣
“ｶﾞﾗｶﾞﾗ”ドアの音
｢はぁ…お腹空いてないんだよな…｣
“ｶﾞﾗｶﾞﾗ”
看｢ご飯持ってきたから食べて…？｣
｢いや､お腹空いてないです｡｣
看｢…そっか｡一口だけでも食べて？｣
｢分かりました｡｣
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作者名：Ringo | 作成日時：2018年9月12日 20時
