近くにいると思っていた君は ページ3
丸山side
ありえへんの収録があってその日は昼前から章ちゃんと控室にいた。
安「今度のセッションな、あれやるんやって〜ほら前にもゲストとして出てくれた・・・」
「あ、ほんま？それは頑張らなあかんな〜」
そんな他愛もなくいつも通りのことを章ちゃんはギターを抱えて楽譜を見ながら弾いてて
俺は次の生放送の番組で放送予定のVTRの予習しとって
置かれている大きなテレビは点いてはいるものの、ほとんど二人とも見ておらずただのBGMとして流れていた。
安「そういえば村上くんいつくるん？」
「ほんまならもう取材おわってる時間やと思うんやけれど・・・押してるんかなぁ」
安「それは大変やなぁ」
時々、ギターの音とともに章ちゃんの鼻歌が聞こえてくる。
ここまではほんまにいつも通りの、なんでもない１日の中の１シーン。
だったはずやのに。
今までBGMとして流れていたテレビの音がいきなり消えたから
え？章ちゃん消した？
そう思いながらテレビを見ると
画面の中に真っ黒な背景の真ん中に白いワンピースを着た女の子
え・・・
頭の整理ができないままそれは終わって、賑やかな昼の情報番組が始まって画面も声も明るい。
あ、今日裕ちんが出る日なんや・・・
画面越しに見る裕ちんを一目確認した後
章ちゃんを見たら、章ちゃんもギターは持ったまま身動き一つせずに画面を見ていた。
「なあ章ちゃん今のって・・・」
たまらなくなって章ちゃんにうわずった声で話しかける
安「…綺麗やったなぁ」
そう呟きながら軽く笑っていた。どこか寂しそうな顔にも見える
そこから何も言えなかった。
瞬きせずに見ていた画面の向こうにいた女の子。
ついこの間まではただの一般人で、ついこの間出会って
好きになってしまった女の子が
全く違う世界の人みたいやった。
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るんば(プロフ) - みけねこさん» コメントありがとうございます〜！返信が遅くなってしまい、すみません＞＜ 亀更新ではありますが、何卒最後までおつきあいいただけたら幸いです。 (2019年12月19日 20時) (
レス) id: 68dc1c2eea (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！大好きなお話なので、最後まで読ませてもらいます〜この先も楽しみ待ってます。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 5ac0d2c424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るんば | 作成日時：2019年12月5日 23時
