惚れたもんだから仕方ない 04 ページ26
丸山side
『ーーーーで今の私があるんです。』
村「・・・そうやったんか」
Aちゃんは泣いてなかった。泣いてはなかったけれど、
どこか儚くて、切なそうな目だった。
村「・・・ほんなら今の話からだと、今は誰の気持ちにも答えれへんってことが今の気持ちなんか？」
ドキっとする。信ちゃんは核心をつくんが早い。
チラッと亮ちゃんや裕ちん、大倉を見ると微動だにせず、パーテーションを見ていたり、目を伏せていたり
きっと、皆気になっとる。
Aちゃんの本音を。
『それなんですが・・・・・・』
やっと気持ちが聞けるんやなぁ。
ここまで長かったし、直接Aちゃんと面と向かって聞くことはできんやったけれど
さっきまでのお話を俺が1人で聞いたとして
その後きっとどうすればええかわからんかったと思う。
そして何よりたぶん信ちゃんは何か考えがあってこんな風になったんやろうし。
Aちゃんの次の言葉を固唾を飲んで待っていた時に
「グーーーー」
「「「「『え』」」」」
一斉に同じ声が出た。
そして俺はその音がどこから鳴ったかすぐわかってもうた。
だって、その音は
大「・・・ごめん、朝飯食うてへんかったから」
俺の隣に座っとる大倉のお腹から聞こえたものやった。
錦「一番良いところで・・・」
亮ちゃんは呆れて顔に手を当てながら笑っている
『今、音が、しましたよね？』
当の本人は音の正体がよくわかってへんのか
『・・・ここ何か動物がいますか？』
村「あんな鳴き声の動物がおるかい！
・・・もうええわ、出てこい」
とパーテーションの向こうからこちら側に向かって声が飛んできた。
え、もうネタバラシするんてこと？
カツカツカツと靴の音がしたかと思うと
シャッ
村「もたもたせんで早よでてこんかい！」
勢いよく信ちゃんに開けられて、今日初めてのAちゃんと対面した。
案の定鳩に豆鉄砲くらったような顔で
『えっっっ！！？皆さんだったんですか？？！！』
横「いや、今の今まで何か生き物だと思ったん？？！」
どんな時でもAちゃんがボケるもんやから
状況がこんがらがってんなぁ。
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るんば(プロフ) - みけねこさん» みけねこ様：コメントありがとうございます。見てくださってる人がいらっしゃったんだと思って感激しています。笑 これからも主人公の変わらない性格で突っ走っていきたいと思います！ (2019年6月30日 20時) (
レス) id: 68dc1c2eea (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - スゴく楽しく読ませてもらってます。主人公のドジな事も仕事に真剣な所も楽しいです。更新楽しみに待ってます。 (2019年6月28日 18時) (レス) id: 5ac0d2c424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るんば | 作成日時：2019年6月27日 20時
