優しさが辛い 前 ページ19
主人公side
「Aちゃんの玄関のチャイム押しても全然反応ないし、信ちゃんからも”あいつ今から帰ってくるから、少しでも暗いところに一人は危ないやろうから迎え行ったって”って」
『ありがとうございます』
村上さんは本当にすごい、先の先のことまで考えてフォローしてくれている。さっき最後まで聞こえなかったのはこのことだったのかな。
「とりあえず中入ろ、こんなに寒い中外にずっとおったんやったらまず温まらな」
エレベーターの中では静寂で、でも私ももう今日は何を話したらいいかわからない。
でも、章大さんにも話さないと。
部屋の前に着くと、
「・・・大丈夫か？」
章大さんはきっとバレている。
『私、ごめんなさい、ずっと前から大切な人が』
「・・・わかっとった」
ハッと章大さんの顔を見ると本当に無理して笑顔を作っているような表情だった。
「とりあえず立ち話もなんやからどっちかの部屋に入ろか？俺ん家汚いけれど、そんでも良かったら」
『私の家、今何もないのですが、それでも良かったら』
「ふは、何でもある家と何もない家って極端やなあ」
ふんわり笑う章大さんをみて、少しホッとした。
「・・・でも俺ん家来てもろうたら帰したくなくなるかもしらんから今日はAちゃんとこにお邪魔しよかな」
冗談ぽく章大さんが言うもんだから私も負けじと
『私の部屋見たらすぐ帰りたくなるかもですね笑』
そう言いながら私の部屋に入った。
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るんば(プロフ) - みけねこさん» みけねこ様：コメントありがとうございます。見てくださってる人がいらっしゃったんだと思って感激しています。笑 これからも主人公の変わらない性格で突っ走っていきたいと思います！ (2019年6月30日 20時) (
レス) id: 68dc1c2eea (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - スゴく楽しく読ませてもらってます。主人公のドジな事も仕事に真剣な所も楽しいです。更新楽しみに待ってます。 (2019年6月28日 18時) (レス) id: 5ac0d2c424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るんば | 作成日時：2019年6月27日 20時
