キスシーンは突然に 前 ページ9
控え室に向かう途中に村上くんとマルとも会った。
村「もう終わったんか！早いな巻いとるなぁ〜」
丸「Aちゃんのセーラー服早う見たいな〜〜絶対かわええんやろうなぁ…」
この二人もなんやAさんのこと気にしてるみたいやし、マルにいたってはもう完全にデレデレしとる。
しかもやすと同じく下の名前で呼んどった。
ほんまいつの間になんやろ。
そう考えながら控え室に着くと、もうスタッフさんとAさんが座っとった。
錦「遅れてすんません」
ス「いやいや！じゃあそちらにお願いします」
指定された席に座ると、スタッフが説明しだした。
ス「先ほどの撮影お疲れさまでした。監督もすごく絶賛されていました。そこで、監督がもっと2人のシーンを増やしたいってことで、台本に追加することになりまして…それがこちらです。」
と小冊子を２つ俺とAさん分差し出された。
手に取り、ペラペラっと目を通すと
カーテンが舞い上がったと同時に、錦戸が真桜にキスをする。(カーテンで実際は見えないように)
(真桜＝映画の中のヒロイン)
この行に目が止まった。
「えっ キスシーン！？」
ばっと顔を上げると、スタッフさんが
ス「そうなんです。監督がこれをどうしても今回はいれたいって。一応カーテンで隠れるからキスするフリでいいと思うんですが…」
錦「…」
横をちらっと見ると、Aさんはわかりやすく固まっとった。
そして理解したのだろう、その瞬間に顔が真っ赤になっていた。
『キキキキキキスシーン…』
めっちゃ動揺しとった。(笑)
「本当にフリでいいと思うので、これを追加ということでよろしくお願いします。それでは私はこれで撮影に戻りますね。失礼します」
スタッフさんが撮影に戻って2人っきりになってもうて五分。
今まであんな元気やったAさんが、一言も喋らずにただ台本を見つめている。
相当衝撃的やったんやな。俺は今まで何回もドラマとかであったりもしたからなんとなく慣れてる気もするけれど、
この子は映画の何もかも初めてなんにいきなり追加でキスシーンやもんなぁ。
でも、俺としては嬉しいなぁ。初めてのキスシーンが俺なんて。
だって他のメンバーはこんなこと絶対あらへんし、役得やなぁ。
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るんば(プロフ) - 青色おーのさん» 青色おーのさん>>コメントありがとうございます。そうなんです、ついにされてしまいましたね！← この場面はこのお話を書き始めた頃から書きたかった部分なので反応してくださって嬉しいです(笑) (2016年12月31日 19時) (
レス) id: 9c730562e4 (このIDを非表示/違反報告)
青色おーの(プロフ) - うぉ〜！すばるくんにキスされてる！！！ (2016年12月30日 23時) (レス) id: da2f5ba71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るんば | 作成日時：2016年12月20日 23時
