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オーディション04 ページ5
なんですと？
思わず紙を配った人を見ると、
「はい、いきなり渡されたと思ったらこれだけだと驚かれると思いますが、これだけです。
あとは、どんな風に立ち回っても構いません。では今から10分後から始めます〜順番は…」
さよならと言って涙を流す…
要するにこの中に自分を出せるかが鍵となるわけか…うーむ…。
「はい、ではよろしくお願いします〜」
と軽いノリで男の人は出て行った。
あれ、私の順番いつだ？
どうやら私の順番は最後らしかった。(たまたま隣にいた人に教えてもらった)
それにしても…
設定を考えなければ。
いきなり何も無いのにさよなら言って
泣けるなんて私には今の所無理だ？
どうしよっかなー
辺りを見回すと、紙を見つめながら何か呟き続けている人と、自分の身なりを最終確認している人、あとはお手洗い？かな？に行ってる人など様々だ。
いやー…それにしてもお綺麗なことで。
アナウンサーの方々みたいにしっかりと清楚系の服装の人しかおらず、
スキニーとトレーナーの格好で着た私は、何だか場所を間違えたみたいで恥ずかしい。
そりゃあドア入ってきた時に、皆目を見開いてこっちを見たわけだ。
だって服装の指定がなかったからどんな格好でも良いと思ってたんだよ…
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作者名：るんば | 作成日時：2016年12月10日 13時
