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瑞希「先輩ってちょろかったの？
別にそんな事ぐらい言ってあげるよ」
類「…え」
私はこの時、神代先輩が動揺するのを初めて見た。
いつも余裕のある妙に落ち着いた雰囲気の先輩。
神代先輩の瞳を見ると、ほんの少し濡れていたのが分かった。
瑞希「ね、A」
『…うん。 神代先輩は頑張ってると思うよ、少なくとも私はね』
類「……へぇ、君達も変人だったのかもしれないね」
瑞希「何その悪口…」
神代先輩は私達から顔を背けた。
…さっき濡れていた瞳から涙が溢れているんじゃないか。
何だか痛々しくて見ていられなかった。
私も同じように寝転んで目を閉じる。
クラスメイトから蹴られた所が痛い。
気を張ってなきゃ今にも吐いてしまいそうだ。
類「……Aくん」
『！ ん？』
類「これが “ 孤独 ” だよ、楽しいだろう？」
『…』
楽しい、とすぐに口から出てこなかった。
本当は凄く楽しいんだ。
“ 孤独 ” がこんなにも楽しいと思ってなかった。
でも、私の中にはまだ『戻りたい』という感情がある。
もちろん、戻ってしまったらもう２人と会う機会は無くなる。
そんなの嫌だ、だけど…。
『………楽しくないよ、まだ』
類「もう十分楽しそうだけどねぇ」
『幻覚じゃないの？ まー良いや、私寝る』
類「うん、おやすみ」
瑞希「おやすみ。 …って言いたいけど、この後雨降るって」
雨か。
神代先輩と瑞希に出会ってから降ってなかった気がする。
久々の雨を堪能したくて、私は瑞希の言葉に無言で頷くだけにした。
……………
頬に雨粒が当たる。
寒いけど、私は目を開けるのを躊躇っていた。
瑞希は濡れたくなさそうで、屋根の所で居眠りしている。
横を向くと、神代先輩も寝息を立てて眠っていた。
今なら、立ち上がって柵を乗り越えて飛び降りる事ができる。
『…まぁ、無理だよね』
馬鹿みたいに呟いて目を閉じる。
理由は知らないけど、今死ぬ事はできない。
…死にたくないんだ、もう『孤独』に慣れたから。
────
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夏休みの課題が終わらなくなってきた８月ですね。
大丈夫、僕も終わってません。
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ramune(プロフ) - 空無さん» こちらこそ感謝です！ (8月18日 8時) (
レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
空無(プロフ) - 続編感謝です！ (8月18日 8時) (レス) id: ce1eb79c94 (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - 廻慧さん» ありがとうございます〜！！！同じ受験生でしたか！！ほんと勉強しなさ過ぎて私はやばいです……笑 心強いです、一緒に頑張りましょう！！ (8月18日 8時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
廻慧 - 続編おめでとうございます！私も受験生なのでお互いに頑張りましょう！ (8月18日 8時) (レス) @page46 id: 6c38b128dd (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - さふゆわさん» さゆふわ様〜！ありがとうございます〜！！続編今日作りますね！！！お楽しみに！ (8月18日 7時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年7月17日 21時
