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私達は、また屋上に集まっていた。
夏休みはあっという間に過ぎ、あの後特に進展も無く
そのまま幕を閉じた。
９月の秋を過ぎ、冬を過ぎ、春になれば神代先輩は卒業してしまう。
中学校最後の夏休み、もっと楽しんで欲しかったな。
…ま、私達のせいでもあるか。
秋の風に吹かれ、肌寒くなってきた屋上の床に寝そべる。
今日はまだ誰も来てないのか。 早く来ないかな。
そんなことを思っていると、私の心を読んだように
背後でギギ…とドアの開く音がした。
目線を移せば、風に靡く薄桃色の髪。
『…瑞希、遅かったじゃん』
瑞希「なんで遅れたと思う？」
やけに上機嫌な声色の瑞希はビニール袋を片手に私の隣に腰を下ろす。
ガサガサと袋の中を漁って、はいっ、と私に何かを手渡してくる。
瑞希「じゃーん！ ホットココア買ってきたからでした〜」
『ありがとう…これ、わざわざ？』
瑞希「うんっ！ 授業抜け出して自販機で買ってきたんだ」
ちゃんと神代先輩の分もあるよ、と見せてくれた。
お金を払おうと財布を取り出すと、いいよいいよーと笑う。
もう１度お礼を言って、ボトルキャップを回して開ける。
もう自販機にもホットが追加されるようになったんだ。
なんか色々と早いなぁ…。
私は２限終わってからきたから、たぶん瑞希もそうなんだろう。
寒いねー、など他愛のない会話を繰り返しながら先輩を待った。
─────
先輩を待っていた。
…それでも、いつまで経っても神代先輩は来なくて。
４限の終了時間が過ぎても来なかったから、迎えにいくと決めた。
ホットココアを冷まさないよう、瑞希は１つのココアを胸に抱いていた。
「ココア」という名の甘い液体が入った、たった１つのペットボトルを。
昼休み、２人で３年生の教室へ向かう。
空きっぱなしのドアを除き、教室内に先輩を探す。
……居ない。 教室内に先輩の姿は無かった。
『他の先輩に聞いてくる』
瑞希「ちょっと。 …面倒事起こしたくない。 やめよ」
『いい、聞いてくる』
止める瑞希を振り切って、私は固まっている男子の先輩に声を掛けた。
『すみません、ちょっと聞きたいことが…』
「お、噂をすればじゃん。 居た居た、噂のかわいー子」
瑞希が顔を歪めるのが、見えた。
「俺のこと知ってるっしょ？ Aちゃん」
─────
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ramune(プロフ) - 空無さん» こちらこそ感謝です！ (8月18日 8時) (
レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
空無(プロフ) - 続編感謝です！ (8月18日 8時) (レス) id: ce1eb79c94 (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - 廻慧さん» ありがとうございます〜！！！同じ受験生でしたか！！ほんと勉強しなさ過ぎて私はやばいです……笑 心強いです、一緒に頑張りましょう！！ (8月18日 8時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
廻慧 - 続編おめでとうございます！私も受験生なのでお互いに頑張りましょう！ (8月18日 8時) (レス) @page46 id: 6c38b128dd (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - さふゆわさん» さゆふわ様〜！ありがとうございます〜！！続編今日作りますね！！！お楽しみに！ (8月18日 7時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年7月17日 21時
