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瑞希「あ、雨止んだね〜」
書店から出ると瑞希がそう言った。
続けて空を見上げれば、土砂降りにも近かった雨が止んでいる。
天気ってものは気まぐれだなぁ、なんて度々思う。
書店の入り口前で、３人揃って空を見上げていた。
そういえば、こんなに低い位置から空を見上げるのは
久しぶりかもしれない。
いつもは屋上という、学校で１番空に近い所で見てたから
低い位置から見上げる空は、いつもより遠かった。
『…次、どっか行く？』
首が痛いので質問してみた。
そうすると神代先輩が空を見上げながら言った。
いつもの場所に行こう、と。
─────
昨日ぶりに屋上に入った。
屋上の床は先程の雨で全然濡れていて座れる場所は無かった。
だけど、その濡れた床の水溜りが雲の隙間から覗いた
太陽に照らされて輝いていた。
類「フフ、これじゃ、休む場所も無いね」
瑞希「そうだね〜、でもすっごく綺麗じゃない？」
『…うん、綺麗だね』
……あぁ、なんだろう。
私はいつもそうで、こういう景色を見ると自然に、
類・瑞希「！」
涙が、溢れて止まらないんだ。
瑞希「……ちょ、ちょっとA…！ どうしたの？」
『…っ、あはっ…なんで、だろッ』
類「何か嫌な事でも……」
神代先輩の言葉が詰まる。
そのまま数秒黙った後、「なんでもないよ」と微笑んだ。
きっとコンビニの事だろうと思ってるんだろう。
違う、違うんだよ先輩。
『コンビニ、の、やつじゃないです…っから、』
類「…じゃあ、なんで」
『前から、そうなんです。 なんでか涙が出るんです。
なんででしょうね』
自分を嘲笑うように言う。
でも、わかる事は、
『そういう時って大体、幸せだなぁって思う時なんですよ』
瑞希「…なんだ、心配させないでよ」
『…ごめん。 もう大丈夫』
類「フフッ、当たり前だろう？ 君が幸せな事なんて」
予想外の言葉に神代先輩を見る。
私に向かって笑った後、こう言うんだ。
類「僕たちと居て幸せな事なんて、当たり前になってるんだ。
君にとって……Aくんにとって」
そうですね、という言葉は出なかった。
でも代わりに頷いた。
私は今、幸せなんだ。
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ramune(プロフ) - 空無さん» こちらこそ感謝です！ (8月18日 8時) (
レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
空無(プロフ) - 続編感謝です！ (8月18日 8時) (レス) id: ce1eb79c94 (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - 廻慧さん» ありがとうございます〜！！！同じ受験生でしたか！！ほんと勉強しなさ過ぎて私はやばいです……笑 心強いです、一緒に頑張りましょう！！ (8月18日 8時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
廻慧 - 続編おめでとうございます！私も受験生なのでお互いに頑張りましょう！ (8月18日 8時) (レス) @page46 id: 6c38b128dd (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - さふゆわさん» さゆふわ様〜！ありがとうございます〜！！続編今日作りますね！！！お楽しみに！ (8月18日 7時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年7月17日 21時
