小さなシアワセ【ンダホ】

新しい職場 ページ8

Aside



A「これでよしっ...と」



私は靴を履き、カバンを持った。



今日から新しい職場で働く。
私はンダホくんから貰った指輪をぎゅっと握り締める。



今回は...頑張れそう。
なぜなら私の中にあった、モヤモヤが晴れたからだ。



A「行ってきます！」



私はドアを開け、新しい職場へと向かった。







A「神崎Aです！よろしくお願いします！」



そう言って深々とお辞儀をした。



社長「この通り 新入社員が1人入った まだ分からないことばかりだと思うからみんな協力して神崎さんをサポートしてくれ！」

社員全員「はい！」



すると、社長がこちらを向き、



社長「神崎さんもここで精一杯がんばってくれ！期待してるぞ！」



と笑顔で言った。



A「...はい！」



期待してる...そんな言葉久しぶりに言われたな。
頑張らなくちゃ！







女社員1「これからよろしくね さっそくだけど この資料をパソコンでまとめてくれる？」



大量の資料を私のデスクに置きながら、先輩は言う。



A「はい！分かりました！」



私が仕事に取り掛かると、先輩は自分のデスクへ戻り、



女社員2「あーぁそんなに仕事押し付けちゃっていいの？」

女社員1「いいのよあの子社長にベッタリだったんだから...その罰よ」

女社員2「怖〜w」



と喋り出した。



またか...。
また嫌がらせか。



私は転勤する度、先輩や上司に嫌がらせを受けてきた。
嫌がらせには慣れたけど、うんざりする。



私は小さくため息をついた。



...でも、あの社長はいい人だったな。



ここの社長、西園寺高人社長は27歳という若さで社長に就任し大金持ちらしい。
更に、さわやかイケメンで高身長で女子に人気らしい。



社長のことは前の職場でも噂になっていたから知っていた。



A(私にはどうせ関係ないし...)



私は考えるのをやめ、ひたすらにキーボードを打ち続けた。

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