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△20▽ ページ20

塾は千里の家の近く

同じ方向


十五分ないぐらいの距離


帰りが暗くなってきたから
私の母は心配して車で迎えにくる

諒がいるから大丈夫って言ったのに

まあ送ってはいくんだけど
さすがにああいう話はお母さんの前でできないじゃん


も〜〜千里〜〜



「A?」

下を向く私の顔を覗き込むのは諒

「ん?なに?」

「いやなんでも」

私抜きの会話が続いてたから
入れようとしてくれたんだろうな



不機嫌を表に出してしまう

直したいけど嘘をつくのが苦手だ



そのあと私は、いつも通りを振る舞った


-


塾に着く


ハナがいる

歩いてる途中、玄関に迎えきてと
LINEをしていた

「A〜」

と手を振っている。可愛い

振り返した


ハナにこの理由は後に伝えるとして

とりあえず今は不機嫌なところをこれ以上
諒にも千里にも晒したくなかった


「じゃ!またね」

一方的に離れてしまった



最低だ

千里も悪くないのに
諒も悪くないのに


今まで触れてこなかった話に触れて
やっと聞けると思ったことを区切られて

自分なりに振り絞った勇気を
少し傷つけられた気分になった

その気分を表に出した
優しい二人に気を遣わせた

申し訳なさでいっぱいになった


もう私から諒にああいう話には触れられない



私は心が狭い

△21▽Ndaho△→←△19▽



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設定タグ:フィッシャーズ , ンダホ , シルクロード   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:エビアレルギー | 作成日時:2017年10月12日 8時

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