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嘉島「救助に駆けつけたはずの救急医が現場で倒れて運ばれるなどありえない。
巻き添えにして二人も!!しかも、その原因が副業による過労だと?!」
根岸「先方のクリニックのシフト表です。」
嘉島「うちの病院とこのクリニックの勤務時間を合わせれば
余裕で過労死ラインを超えてる!
これはもう全て本郷先生、あなたの監督不行き届きのせいじゃないですか?!
どう責任を取るつもりですか?」
桜庭「…っ待ってください!本郷先生は悪くない…」
本郷「監督不行き届き…。
まさにその通りです。申し訳ありませんでした。」
本郷が嘉島の前で頭を下げたのは、
それが初めてだった。
本郷「どんな処分も受けるつもりです。…失礼します。」
.
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朝倉side
重い瞼を持ち上げて目を開くと、
高岡「…やっと気がついたか、お騒がせ女。」
高岡が腰に手を当てて立っていた。
.
そうだ、私…倒れて。
「患者さんは…?あ痛っ、…」
起きあがろうとしたが、
肋骨あたりの痛さで顔を歪める。
.
高岡「安静にしてなきゃダメでしょ。
昨日救出した患者さんなら全員無事。」
「よかった…」
高岡「それより朝倉。肋骨3本折れてた挙句、気胸になってて
胸腔ドレナージしたんだよ。」
「うそ〜。」
高岡「成瀬が気づいて処置してなかったら。
…今頃あの世にいたかも。」
「ごめん…。そっか…成瀬先輩が…。」
その声に高岡はニヤリと口角を上げた。
「…えっ?」
そうだ、胸腔ドレナージって…上半身裸…?
うっそでしょ…
.
高岡「うん、見られたね〜。」
「最悪〜…ねえなんで高岡がやってくんないわけ?」
高岡「仕方ないでしょ、
私は別の患者さんの処置あったんだから。」
「ほんと気が利かないんだから…
あ…あまり覚えてなくてさ、私、何が…?」
高岡「…ああ…」
高岡はぎこちなく隣のベッドに目をやった。
「え…?」
何、高岡が被っててよく見えない…
その時、
自動ドアが開いて成瀬先輩が入ってきた。
高岡「またくるね。
成瀬、あとよろしく〜。」
高岡はそう言って手をひらひらと振って病室を出て行った。
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みはる - 楽しく読まんでいます!続き待ってます!更新楽しみにしてます! (2021年8月13日 22時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
なお - ハマって毎日読んでいます!更新楽しみにしています♪ (2021年8月12日 0時) (レス) id: 513e83bcd9 (このIDを非表示/違反報告)
Ne - おもしろかったです。これからもがんばってください!成瀬落ちがいいな… (2021年8月10日 22時) (レス) id: 5823d18468 (このIDを非表示/違反報告)
かとし - こんばんは!楽しく見させていただいてます! 1日に何話ぐらい投稿されてるのですか? これからも応援してます! (2021年8月10日 19時) (レス) id: b3e3245893 (このIDを非表示/違反報告)
にこり(プロフ) - 毎日暑いてますよね、私は暑さで蒸発しました。作者様も熱中症などお気をつけください! (2021年8月9日 13時) (レス) id: 94c21bcf57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2021年8月1日 18時