夜明けの空に。４

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高岡「ね、今すごい綺麗な人とすれ違ったけど患者？

違うよね？」








そして入れ違いになるように高岡が入ってくる。









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「…Aちゃんの、お母さんだって。」






高岡「母親？え？なんの用事で？」





「さあ？

また来ますって用件も言わずでてっちゃってさ。」








深澤「Aちゃんが母親の話したことってなかったよな？」









「…うん、前ちらっと聞いたけど、

島のおばあさんに育てられたって言ってたんだよね。」









深澤「お父さんは亡くなってると思うよ、前形見の話してたんだ。」








「そうだったんだ…、」








高岡「てか、じゃあなんで今更母親が？」








「うん…、」









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Aちゃんにとって、

嫌な思い出じゃなければいいけどな…。









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それからAちゃんが来たけど、

お母さんが来てたってことは言い出せずに、

昼間の救急医との引き継ぎが始まってしまった。









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そして、その日は結局Aちゃんのお母さんは来なくて、


それから１週間以上が経過した。









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もう来ないんじゃないかと思っていた矢先。









今度は夜９時頃、またその女性が訪ねてきたのだ。









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「今呼んできますので、

待合室で待っていただいてもよろしいですか？」









みなみ「わかりました、お願いします…。」

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