夜明けの空に。４

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「…は？

どうしてAさんが叔母さんを…？」









佐智子「知らないわよ、

どっから嗅ぎ付けてきたか知らないけど

娘の居場所がわかったら教えて欲しいって。」









「…っ、」









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探している。









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Aの母がAのことを。









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今更何の用事なのだろうか。









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愛する娘を置いて、出ていった身勝手な母親が。









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なんだか、心の底から身震いがした気がした。









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佐智子「ていうか…、

私が知るわけないじゃないのよ…、

妹である美那子を傷つけた男が愛した女の子供のことなんて。」









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その低い声と冷たい視線にまた身震いがする。









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この人は、まだ俺の父親を恨んでいるのだ。









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佐智子「ふふっ、ごめんなさいね？

暁人くんに罪はないのに、やっぱりまだ…、あの人が死んでも許せないのよ。

どうして美那子とあいつが同じ墓に入っているのかも。

拝む気になれないのよ…。」









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そう言って、墓を睨みつけるように見ると、

叔母さんは足早に去っていく。









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成瀬家の墓に入ると生前言ってくれていた母の意向で

ここに母も父と眠っている。









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母方の親戚が猛反対をしたが、


故人の意向を無下にするわけにはいかず。









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しかし、母方の親戚はやっぱりまだ納得していなかったのだ。

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