夜明けの空に。４

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朝倉「ちょっと、深澤早くCVとって。」






深澤「…わかってるよ！」







『CT入ります！お願いします！』





益田「はい！」








高岡「桜庭Aライン。」





桜庭「これからやる。すぐやる。」









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その頃、


スタッフルームにいた成瀬の元へ、本郷がきた。









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本郷「…高岡から渡された上申書だ。」



そう言って成瀬に１枚の紙を渡す。








成瀬「え？」



本郷「お前がここからいなくなった場合、どれだけ作業効率が落ちるか書いてあった。

で、これは桜庭からだ。お前につけたい優秀な弁護士を母親に片っ端から紹介してもらったらしい。

で、こっちは朝倉とAと深澤だ。裁判の参考に似ている判例を集めてまとめたそうだ。」








成瀬がめくる紙には、


A、朝倉、深澤、桜庭、高岡の５人の思いが詰まっていた。









成瀬は彼らの姿を見つめた。








成瀬を助けたい、その一心で５人が自ら調べ上げたものだ。








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本郷「…お節介な連中ばかりだな。」




成瀬「…。」






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そして、








桜庭「まあまあまあまあ！」



６人はまた寮の屋上にいた。


真ん中には成瀬が通される。









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桜庭「お願いしますっ。

…それでは皆さん、ご唱和ください。」






「「「「『せーーのっ！！』」」」」









その掛け声で、

成瀬が横に用意されていた小さなくす玉を割るとそこには








”祝！！成瀬訴訟取り下げ！”と記されていた。









桜庭「いや〜良かった良かった！

ピンチの後のビールは最高に美味いね！」






『成瀬先生、そのくす玉すごくないですか？

手作りですよ、私と桜庭くんのっ！』







桜庭「そうそう、手間かかってんだからね〜成瀬。」






高岡「ほんっと、成瀬がいなくなんなくてざんね〜ん！」






深澤「成瀬先生、なんか一言ないんですか？」




朝倉「そうですよ、せっかく訴訟が取り下げられたんだから、

もっと嬉しそうな顔したらどうですか？」








しかし、成瀬の顔に笑顔は…、







成瀬「…はあ。」







いや、笑顔どころかため息をつく成瀬。








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そして、



深澤「おおお…。」




注がれたビールを一気に飲み干した。

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