Story 5.続 ページ1
嘉島「…はあ…
ああそうだ成瀬先生、聞きましたよ、
…患者の家族に訴えられているそうですね?」
深澤「えっ、」
『…っ、』
朝倉「…。」
高岡「どういうこと?」
桜庭「成瀬…、」
成瀬は動揺するように視線を泳がせた。
.
.
根岸「どうりで夜なんかに働いてるはずですね。
普通の病院じゃなかなか雇ってもらえませんもんね〜」
本郷「どうして皆さんがそのことをご存知で?」
嘉島「秋山さんという女性が訪ねてきましてねえ。
うちの息子をあんな状態にしてあの先生は再就職ですかって嘆いてたよ。
いまだにその息子さんは歩けないそうだ。
…我々も、成瀬先生みたいに訴えられては困る。
今一度、インフォームドコンセントを徹底するように!
わかったな?」
「「「はい!」」」
嘉島「あ〜っと、それから成瀬先生。
裁判の結果によっては、我々はあなたを守ることができませんからねえ。
うちの救命まで変な風評被害が出たら、たまったもんじゃない。」
成瀬「…。」
.
成瀬は黙って観察室へと去っていき、
Aたちはその後ろ姿を眺めた。
皆、心配そうな面持ちしていた。
.
.
.
桜庭「成瀬のやつ、まさか訴訟中だったとはね。」
高岡「どうする?裁判負けてほんとにここ追い出されたら。」
深澤「えっ?」
高岡「有り得るでしょ、本郷先生が部下守るとは思えないし?」
深澤「…確かに、厳しいし情があるとは思えないしな。」
桜庭「…っいやあるよ!
本郷先生は本当はすごく優しくて俺が…っ、」
高岡「あんたは黙ってて!」
3人がそう話す横で、Aと朝倉は何やらパソコンに見入っている。
.
桜庭「…ああ、Aちゃんと美月ちゃんは?
どう思う?」
朝倉「…え?」
『…ん?』
桜庭「聞いてないし…。」
深澤「なあ、さっきから二人して何やってんだ?」
朝倉「ちょっと深澤、これ手伝って。」
深澤「は?」
Aは深澤の元にいき、プリントを渡した。
深澤「これって…。」
『うん、』
Aは頷く。
そしてその紙を高岡と桜庭も覗き込んだ。
1225人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みはる - 楽しく読まんでいます!続き待ってます!更新楽しみにしてます! (2021年8月13日 22時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
なお - ハマって毎日読んでいます!更新楽しみにしています♪ (2021年8月12日 0時) (レス) id: 513e83bcd9 (このIDを非表示/違反報告)
Ne - おもしろかったです。これからもがんばってください!成瀬落ちがいいな… (2021年8月10日 22時) (レス) id: 5823d18468 (このIDを非表示/違反報告)
かとし - こんばんは!楽しく見させていただいてます! 1日に何話ぐらい投稿されてるのですか? これからも応援してます! (2021年8月10日 19時) (レス) id: b3e3245893 (このIDを非表示/違反報告)
にこり(プロフ) - 毎日暑いてますよね、私は暑さで蒸発しました。作者様も熱中症などお気をつけください! (2021年8月9日 13時) (レス) id: 94c21bcf57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なな | 作成日時:2021年8月1日 18時