何事? 咲 ページ16
「……ん?どうしたんだろ」
頭の良さそう―――自分で言っちゃう???―――な医学書を読みつつ夕食を待っていると、廊下の外がやけに騒がしいことに気づいた。見に行っても行かなくてもよかったけど、まあ野次馬半分に見に行ってみることにする。丁度飽きてきたところだったし。
廊下の外に居たのはリクさんだった。手に持っているのは洋服だろうか?いつも通りのように見えて、どうにも落ち着かない様子だ。
「どうかしたの?」
「邪音ちゃん、居るだろ?あの子が突然倒れたんだよ」
「マジ?なんでさ」
「わからない。さっきから様子がおかしかったんだが、精神的なことが関わってるのかもしれないな」
「あー、神経反射性失神とかかな?ストレスが原因かも」
「流石医者志望だな。……そうだ、救急車が来るまでの応急処置を頼めないか?どうやら救急車が運悪く渋滞に巻き込まれたらしいんだ」
「おっ、任してよリクさん!今邪音さんどこ?」
「一階のリビングで寝かせてるよ」
「おっけい!」
邪音さん、というと思い出すのは数時間前のことだ。プロ○カの片手間にふと目をやったとき、邪音さんが帰ってきていたところで―――私は確かに、打撲の痕を見た。絆創膏を貼ってあったが、赤黒い痣はそうわからなくなるものじゃあない。ただの怪我なのかもしれないけど、ただならぬ雰囲気は、そう……まるで誰かに殴られたかのようだったではないか。
考えを巡らせながら私がぱたぱたと階段を下りていくと、丁度真央とかち合った。
「あ、咲。丁度良かった、体調不良者が出たから処置手伝って」
「元からそのつもり!何のための医者志望よ!」
「こういう時のため、かねぇ。さ、急ごうか」
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金成(プロフ) - 終わりました。 (10月9日 21時) (レス) id: 9e65336ada (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - すいません、自分の話に少し修正を入れるため編集します。 (10月9日 20時) (レス) @page49 id: 9e65336ada (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 編集終わりました。 (10月9日 20時) (レス) id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 編集します (10月9日 19時) (レス) @page48 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
波風 - 編集終わりました! (10月9日 19時) (レス) id: 6beb11ff84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うp主こと東方好き死神まお x他7人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2023年6月2日 7時