どうも、尾崎紅葉の彼氏です (ページ9)

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彼人が七人ページ9

「ただいま」

「待っておったぞ、A」

愛しい彼女の声、こちらを向いて笑う紅葉がどうしようもなく愛しい。

「今日は、エリス嬢との逢瀬だったらしいの。」

「逢瀬って程のものじゃァない。単なるボディーガードだ」

「そうかえ。」

それ以上は何も言わず、彼女は手元の紅茶を啜った。

「紅葉？」

「………」

「どうしたんだよ、美人な顔が台無しだぞ？」

「……Aは、エリス嬢のような可愛らしい雰囲気の女が好きなのかえ？」

「は？」

「Aが、年頃の可愛らしい女が好きなのであれば、私は…。無論、この年で可愛くなろうなどと言う戯言は申さん。じゃが…」

「ちょ、ストップ。一旦落ち着いてくれ」

「？」

「今のはつまり、嫉妬って解釈でOK？」

「…すまぬ、年甲斐もなく。」

「否、迷惑とかそう言うんじゃねぇよ？
寧ろ、嬉しいぜ？お前が嫉妬した所なんて見たことなかったし。」

「では、エリス嬢とは…」

「ホントに首領に頼まれただけだ。て言うかエリス嬢が好みのタイプだったら軍警だぜ、軍警。」

「………」

「不安にさせたなら悪い。んじゃ、今からお前を四字熟語で褒めまくるわ。」

「は？」

「才色兼備、一笑千金、窈窕淑女、
「閉月羞花、沈魚落雁、仙姿玉質、
「羞月閉花、雲中白鶴、絶世独立。」

「っ////」

「お前は、もっと自分に自信を持て。世界中を探したってお前よりいい女なんて見つからねぇから。愛してる」

「私も、Aを愛しておる。」

恋人らしく手を繋いで、二人はそのまま出掛けたとかなんとか。