彼人が五人 ページ7
「お呼びですか首領」
「ああ、Aくん。」
黒衣に身を包んだ医者のような風貌の男性。
桃色の瞳を細め、Aに微笑んだ。
「実はね、エリスちゃんが買い物に行きたいと言っていてね。ボーディーガードとして君について来てほしいのだよ。」
「首領の命令とあらば。」
「ふふ、ありがとう。ところで…」
「A!」
「エリス嬢」
「もう、エリスで良いって、言ってるのに!」
「そう言う訳には…俺と貴方では立場が違いすぎるので。」
「もう、堅苦しいんだから!」
頬を膨らませて下からAを見つめるのは金髪の幼い少女。
その澄んだ瞳を輝かせて、Aの手を握った。
「Aと買い物に行けるのね!やったわ!」
「あれ、エリスちゃん私は?」
「Aがいるんだからリンタロウはいらない。」
「エ、エリスちゃん…ガーン」
「え、あの。すみません、首領…」
「ではAくん、エリスちゃんのボディガード頼んだよ。」
「首、首領は…?」
「エリスちゃんに嫌われたくないから行かない。」
「えぇ?」
「明日は一日宜しくね、A!」
「御意…では失礼します。」
疲れたようにAが部屋を出ていくと、二人はお互いを見て笑った。
「私も行きたかったなー、Aくんに守ってほしかった。」
「リンタロウキモいわ」
「酷いよエリスちゃん〜」
「でも、Aにはコウヨウが居るもの、そう簡単にはいかないわ。」
「そうだねぇ…紅葉くんと彼は付き合いも長いし…。」
「後リンタロウは性別的に不利ね。」
「ガーン」
「明日が楽しみだわ!早く来ないかしら…」
落ち込んでいる鴎外を横目に、エリスは小悪魔のようにほくそ笑むのだった。
黒髪ピンク目に医者と言った風貌の男
ポートマフィア首領、「森鴎外」
異能力【ヰタ・セクスアリス】
金髪碧眼の幼く愛らしい少女
森鴎外の異能力生命体「エリス」
異能力【無し】
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前戸宮(プロフ) - うわぁ…尾崎紅葉様好きすぎる自分にとってはマジ神っす() (9月19日 20時) (レス) id: 40b619e51d (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - がんばってください! (2020年5月3日 18時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
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