検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:23,114 hit

彼人が五人 ページ7

「お呼びですか首領」


「ああ、Aくん。」


黒衣に身を包んだ医者のような風貌の男性。
桃色の瞳を細め、Aに微笑んだ。


「実はね、エリスちゃんが買い物に行きたいと言っていてね。ボーディーガードとして君について来てほしいのだよ。」


「首領の命令とあらば。」


「ふふ、ありがとう。ところで…」


「A!」


「エリス嬢」


「もう、エリスで良いって、言ってるのに!」


「そう言う訳には…俺と貴方では立場が違いすぎるので。」


「もう、堅苦しいんだから!」



頬を膨らませて下からAを見つめるのは金髪の幼い少女。
その澄んだ瞳を輝かせて、Aの手を握った。


「Aと買い物に行けるのね!やったわ!」


「あれ、エリスちゃん私は?」


「Aがいるんだからリンタロウはいらない。」


「エ、エリスちゃん…ガーン」


「え、あの。すみません、首領…」


「ではAくん、エリスちゃんのボディガード頼んだよ。」


「首、首領は…?」


「エリスちゃんに嫌われたくないから行かない。」


「えぇ?」


「明日は一日宜しくね、A!」


「御意…では失礼します。」



疲れたようにAが部屋を出ていくと、二人はお互いを見て笑った。


「私も行きたかったなー、Aくんに守ってほしかった。」


「リンタロウキモいわ」


「酷いよエリスちゃん〜」


「でも、Aにはコウヨウが居るもの、そう簡単にはいかないわ。」


「そうだねぇ…紅葉くんと彼は付き合いも長いし…。」


「後リンタロウは性別的に不利ね。」


「ガーン」


「明日が楽しみだわ!早く来ないかしら…」







落ち込んでいる鴎外を横目に、エリスは小悪魔のようにほくそ笑むのだった。




黒髪ピンク目に医者と言った風貌の男


ポートマフィア首領、「森鴎外」


異能力【ヰタ・セクスアリス】



金髪碧眼の幼く愛らしい少女


森鴎外の異能力生命体「エリス」


異能力【無し】

彼人が六人→←彼人が四人



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
98人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

前戸宮(プロフ) - うわぁ…尾崎紅葉様好きすぎる自分にとってはマジ神っす() (9月19日 20時) (レス) id: 40b619e51d (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - がんばってください! (2020年5月3日 18時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:通行人Sの叫び | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年3月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。