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その日を境に、ナナちゃんは夜中、私のところに来るようになった。
私を夜中に一人にはさせられないからって。
だけど、別にナナちゃんと何かするわけではない。
私はドンヒョクを待って、ナナちゃんは私を見守る、ただそれだけ。
迷惑をかけてしまうから、ナナちゃんには何度も来なくても大丈夫と言ったけど、ナナちゃんは頑なに受け入れなかった。
そんなある日のことだった。
職員室に行ったら、先生に雑用を頼まれてしまい、資料室へ向かう羽目になった。
放課後だし、ただ100枚近くのプリントを片付けるだけだからいいけど、ちょっとだけ面倒だなと思いながら、資料室まで歩いた。
「悪いけど、俺はユナの気持ちには答えられない。」
「っ、何で？
何度もデートだってしたじゃん！？」
「好きじゃなくても遊びに付き合うぐらいはすんの。」
資料室の扉を開けようとしたら、中からそんな声が聞こえてきた。
それは明らかに、ドンヒョクと他クラスのユナちゃんの声だ。
「っ、お試しでもいいから！
徐々に好きになってくれたらいいから！」
「それは無理、俺、好きな人いるから。」
「…はっ！？誰？」
怒っているようなトーンで話すユナちゃんと、落ち着いているドンヒョク。
2人の会話が気になって、その場から動けない。
…ドンヒョク、好きな人できたんだ…。
胸がズキズキと痛む感覚がした。
「誰かなんて教えるわけねぇだろ。
でも、中学の時、俺のこと助けてくれた子だよ。
俺は一生、その子以外好きになる気はない。」
「はぁっ？じゃあなんでいきなり女遊びなんか始めたのよ！？
思わせ振りな態度ばっかりとってさ！」
「…その子の気持ちが分からなくなって、自暴自棄になったから。
だから遊べば忘れられると思った。
でも、結局俺の気持ちだけ大きくなって、その子が他の男といるの見て、余計に嫉妬するだけだった。」
「…っ、」
「悪い、だからユナも、他のやつとも、付き合う気は一切ない。」
ドンヒョクはそう言うと、こちらの方に向かってくる。
だけど、隠れる場所なんかなくて、プリントを抱き締めながら、その場に立ち尽くすことしかできなかった。
「っ、」
ドンヒョクが扉から出てきて目があったとき、ドンヒョクは目を見開いた。
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世莉 - 名無し12349号さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて嬉しいです！2章でも愛重めヘチャン楽しんでいただければと思います！ (4月13日 6時) (
レス) id: 7277dbf024 (このIDを非表示/違反報告)
名無し12349号(プロフ) - コメント失礼します❕ほんとに面白くて最近毎日チェックするくらい楽しみでした！ヘチャン重めの愛がすごく刺さりました🥺💗第二章も楽しみにしています！！ (4月10日 22時) (レス) @page48 id: fa94027d31 (このIDを非表示/違反報告)
世莉 - 芽依さん» コメントありがとうございます！他の作品も何度も読んでいただいて、本当に嬉しいですTT更新が不定期でご迷惑をおかけしますが、最後まで頑張ります！ (4月9日 7時) (レス) id: 7277dbf024 (このIDを非表示/違反報告)
世莉 - sn9pvdztkkさん» コメントありがとうございます！何周も読んでいただけて本当に嬉しいですTT不定期更新ですが、更新も頑張ります^^ (4月9日 7時) (レス) @page44 id: 7277dbf024 (このIDを非表示/違反報告)
芽依(プロフ) - コメント失礼します！世莉さんの作品が大好きで、全ての作品をなん度も読み返してます！！ほんとに最高すぎて更新を毎日楽しみにしてます🥰お身体に気をつけて作品を作っていってくださると嬉しいです☺️ (4月8日 21時) (レス) id: b14c07a3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世莉 | 作成日時：2024年3月14日 12時
