Another Story 1.8 ページ42
イジェノの取巻きにあんな風に言ってから、攻撃の矢はAから俺に向いた。
Aは俺に脅されて、仕方なく付き合ってるなんて噂も耳にした。
…別に、どうでもいいけど。
Aが悪く言われるなら、俺が悪く言われた方がマシ。
「…ごめん、ドンヒョク…。
全部私のせいだ…。」
いつものように、夜に集まって話していたある日、Aは声を震わせてそう言った。
日に日に笑顔が無くなって心配していたけど、Aはかなり辛かったみたいだ。
「Aは悪くないよ。
…俺はむしろ、今の方が幸せだし。」
そう言って、Aの手を両手で包みながら顔を覗き込む。
だけどAの表情は暗いままだ。
「…ドンヒョクが皆に悪口言われてるのも、友達が離れてったのも全部私のせい…。
ジェノがストレスで学校に行けなくなっちゃったのも全部私が悪い…。」
Aはそう言いながら、唇を噛む。
まるで、泣くのを我慢しているみたいだ。
…っていうか、イジェノ、学校来てないんだ…。
そんな話、聞いてないから知らなかった。
「…イジェノの周りのやつらに言われてることなら、まじで気にしなくていいから。」
「ね？」って、頭を撫でるけど、暗い顔のまま、何故かAは首を横に振った。
「…
違うの、ジェノに言われたの…。」
「…は？」
「っ、
毎日毎日、ジェノからカトクで『お前が悪い』って…。」
「…何だよっ、それ…。」
Aの携帯のカトクを見せてもらう。
すると、確かにイジェノから一方的に大量のメッセージが来ていた。
…しかも、10分に1回ぐらいのペースで大量に送られてる。
まじで頭おかしいだろ…こんなの…。
毎日、あんなメッセージが何百件も来たら、誰だって精神的に来るだろう。
怯えるAに、胸が痛くなった。
だけど、それと同時に、Aが限界を向かえるまでこの事態に気づかなかった自分に一番むかついた。
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ナギ(プロフ) - とても面白かったです！でも恐いです笑ロンジュンが一番気の毒ですね……新しい作品もお待ちしております。 (2023年3月29日 16時) (
レス) @page50 id: b8f2817426 (このIDを非表示/違反報告)
XLR7CMroSzOYUFU(プロフ) - 最高でしたありがとうございました (2022年8月3日 16時) (レス) @page50 id: 58b6c00705 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に面白い作品に出会えて嬉しい限りです！ケーキのくだり、めっちゃ鳥肌たちました… (2022年6月24日 17時) (レス) @page50 id: 00b56992b8 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - いや、最後鳥肌…完結おめでとうございます！ (2022年6月24日 14時) (レス) @page50 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - 完結おめでとうございます！いやか､最後の最後まで…まさか過ぎました…！！とても素敵なお話でした！ (2022年6月23日 21時) (レス) @page50 id: 7509578280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世莉 | 作成日時：2022年4月1日 22時
