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「…
ここ。」
ロンジュンに連れてこられた所は、きれいな一軒家だった。
窓にはカーテンがかけられているから、勿論中の様子は見えない。
「インターホン押すよ？」
「…うん。」
俺はそう聞くと、インターホンを押した。
…久しぶりだから緊張する。
だけどそれ以上に、早くAに会いたかった。
「…
出ないな…。」
「…
やっぱり会いたくないのかな…。」
ロンジュンはそう言うと、唇を噛んだ。
「…留守なんだよ、きっと…。」
「…。」
自分に言い聞かせるように、俺はそう言った。
…Aが居留守使ってるなんて思いたくなくて。
「…あの…
何かうちに用ですか…？」
「っ、」
後ろから急に声をかけられたから、びっくりして振り向く。
するとそこには、40代ぐらいの女の人がいた。
「あっ、俺Aさんのクラスメイトでイドンヒョクって言います。
Aさんに会いたくてきました。」
…多分この人は、Aのお母さんだろう。
そう思って、俺はそう挨拶をした。
すると、隣にいたロンジュンも「ファンロンジュンです。」と言う。
「…
イドンヒョク…
ファンロンジュン…」
Aのお母さんは、俺達の名前を聞くと、小さくそう呟く。
だけど次の瞬間、顔を歪めると、キッと俺らを睨んだ。
「っ、帰って。
どの面下げてうちの子に会いに来たわけ…っ？」
「
えっ…？」
急にそう言われて、動揺する。
「私が何も知らないとでも思ってるわけ…？
あなたたち、Aのこといじめた子達でしょう？」
Aのお母さんはそう言うと、俺達を避けて、家の扉に向かう。
「っ、待ってください…俺、いじめてなんか…っ」
そういいかけたとき、お母さんは、俺らの方に振り向いて大きく息を吐く。
「…全部ジェノ君から聞いてるの。
何のつもりか知らないけど、もう2度とうちの子に近づかないでっ…。」
「っ、」
そう言うと、ガタンッという大きな音を立てて扉を閉めた。
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ナギ(プロフ) - とても面白かったです！でも恐いです笑ロンジュンが一番気の毒ですね……新しい作品もお待ちしております。 (2023年3月29日 16時) (
レス) @page50 id: b8f2817426 (このIDを非表示/違反報告)
XLR7CMroSzOYUFU(プロフ) - 最高でしたありがとうございました (2022年8月3日 16時) (レス) @page50 id: 58b6c00705 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に面白い作品に出会えて嬉しい限りです！ケーキのくだり、めっちゃ鳥肌たちました… (2022年6月24日 17時) (レス) @page50 id: 00b56992b8 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - いや、最後鳥肌…完結おめでとうございます！ (2022年6月24日 14時) (レス) @page50 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - 完結おめでとうございます！いやか､最後の最後まで…まさか過ぎました…！！とても素敵なお話でした！ (2022年6月23日 21時) (レス) @page50 id: 7509578280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世莉 | 作成日時：2022年4月1日 22時
