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「…Aさん、大丈夫…？」
授業中、と言っても自習の時間で周りは騒がしかったから、Aさんに話かけた。
「…っ、ジェミン君…。」
「…俺は別に、Aさんが犯人じゃないって分かってるから。」
俺がそう言うと、Aさんは目を見開く。
…もしかして、俺にも信じてもらえないと思ってたのかな。
むしろ、今一番Aさんの味方なのは俺かもしれないのに。
「…ありがと…。」
「…学校はさ、とりあえず俺とジェノがずっといるからさ…。」
「…うん…。」
その言葉にAさんは笑っていたけど、顔は暗いままだった。
「ねぇ、ジェミナ。」
…あぁ、この目。
また俺に、お願い事をするつもりだ。
何となく嫌な予感がした。
「…明日、学校行ったらAの机に落書きして。
『消えろ』とか『最低』とか『偽善者』とか。
…あぁそうだな、教科書もビリビリに破いといて。」
「…え…？」
…もうAさんは他の人から完全に嫌われたのに、まだするのか？
…ジェノだけしかいないのに。
俺の表情から何かを察したのか、ジェノは口を開く。
「…あのね、ジェミナ。
まだゴールじゃないよ。
Aが学校に来れなくなるまで傷ついて、それで僕無しじゃ生きていけなくなるようになるまでは、満足できない。」
ジェノはそう言うと、遠くを見ながら笑みを浮かべる。
「まぁあとちょっとだよねぇ…Aが僕だけのものになるのも。」
ジェノは携帯を開くと、待ち受け画面のAさんを見つめながら、愛しそうに画面を撫でた。
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ナギ(プロフ) - とても面白かったです！でも恐いです笑ロンジュンが一番気の毒ですね……新しい作品もお待ちしております。 (2023年3月29日 16時) (
レス) @page50 id: b8f2817426 (このIDを非表示/違反報告)
XLR7CMroSzOYUFU(プロフ) - 最高でしたありがとうございました (2022年8月3日 16時) (レス) @page50 id: 58b6c00705 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に面白い作品に出会えて嬉しい限りです！ケーキのくだり、めっちゃ鳥肌たちました… (2022年6月24日 17時) (レス) @page50 id: 00b56992b8 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - いや、最後鳥肌…完結おめでとうございます！ (2022年6月24日 14時) (レス) @page50 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - 完結おめでとうございます！いやか､最後の最後まで…まさか過ぎました…！！とても素敵なお話でした！ (2022年6月23日 21時) (レス) @page50 id: 7509578280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世莉 | 作成日時：2022年4月1日 22時
