君はまだ知らない (ページ32)

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Episode 21 ページ32

DY「A、今日中に準備は終わらせとけよ。大変だったら手伝うからいつでも呼んで。」

「うん、もうほとんど終わってるから大丈夫!ありがと。」

バレバレだったのかな、心配そうに私を見るドヨンオッパ。

心の準備なんてとっくに終わらせていたはずなのに、部屋に戻ると涙が溢れてきた。

コンコンッ

JW「ちょっといい?話聞いてほしいんだけど、」

ジョンウオッパだ、珍しく深刻そうな声で話すから変な感じ。

「(ジョンウオッパがこんな風に話すなんて何かあったのかな、)」

涙をさっと拭いてドアを開けた。

JW「もう準備できた?」

自分から話したいって来たのに違う話をするオッパ、

「準備の事聞きに来た訳じゃないんでしょ、オッパ。」

JW「だよね、やっぱ分かる?俺が急に話したいって自分でも変な感じするもん。」

「…」

JW「実はさ、好きな子がいるんだよ。同じクラスの子、」

「オッパ、」

JW「分かってる、明日からカナダ行くじゃん?だからずっと知らないふりしてたんだ。自分の気持ちに」

「そっか、」

JW「でも、やっぱりどうしても気持ち伝えたくて告白しようとした。」

JW「言わなかったけど。いや、言えなかっただけだけど。A、好きなんでしょ?ドンヒョク君?の事。」

「…私も、言おうとした。でも言えなかった。」

JW「もし仮に俺の気持ちが叶ったとして、そっちの方がその子を傷つける気がした。もちろん俺もその分傷つくことになるだろうけど。」

「そうだよね、」

JW「でもさ、もう会えないって分かってても好きなんだ。」

JW「でも!明日からは新しい日々を過ごすって決めてるから!」

一瞬、すごく寂しそうな表情をしたけど、私の方を見て笑って言った。

「オッパはすごいね、私、まだダメだった。心の準備出来てたつもりだったんだけどな。」

JW「A、それでもいいんだよ、それくらい本気ってことなんだから。忘れちゃダメだよ?」

JW「こういうの、ドヨンヒョンは鈍いから。オッパがいて良かったでしょー!話聞いてくれてありがと。」

ジョンウオッパは「スッキリしたー」と出ていった。

好きでいていいんだ。

これからも。