君はまだ知らない (ページ24)

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DYsaid ページ24

DYsaid

「会いに行きたい、」

自分の両親がもうこの世界にいないと知ったAのお願いでカナダにある両親のお墓に行くことになった。

カナダは両親の思い出の場所だった。

父と母が出会った場所で、最後を過ごした場所。

Aを連れてのそこはもちろん初めてだし、僕たちも14年ぶりで懐かしいような不思議な感覚、

久しぶりだったとはいえ、しっかり墓参りを済ませ父が過ごした家へと向かった。

カナダのトロントにある小さな家。

両親がいつかの俺たちへと残してくれたこの家に初めて足を踏み入れる。

JW「うわー、何年もほったらかしなのにめっちゃきれい。」

「ほんとだねー、この写真ってもしかして…」

MK「家族写真じゃない、この赤ちゃんがAだよ、」

この家は、きっとあの日から時が止まっている唯一の場所だ。

TL「ずっと前から考えてたんだけど、ここで皆で暮らすのはどうかな。」

昨日、テイルヒョンが僕にだけ唐突に放った言葉を思い出す。

それでいいのだろうか、A、マーク、ジョンウはまだ学校に通っているしジェヒョンは大学だってある。

今すぐには難しいんじゃないかな、

いつか、そのときが来たらここで暮らせばいい。

「ドヨンオッパー、これオッパの小さい頃じゃない?」

そう思っていたけど、ここで過ごすことは今の僕たちに必要なことかもしれない。