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私は、自分の腕の間にうずくまる。
もう何もかも遮断して、消えて、散ってしまいたい。
全ての世界を否定して、私自身を消してしまいたい。
ジェヒョンがおかしくなってしまったのも、ヘチャンが死んだのも、全部全部、ぜんぶ、私のせいだ。私が、悪いんだ。
ぜんぶ、私が悪いんだ。
「…人間と、吸血鬼でも…」
JO「…」
「分かり合って…暮らしていける世界…」
JO「…」
「作るんだって…ヘチャンと、約束……」
…約束、したのに。
その約束を果たす相手は、もういない。
JO「…人間と、吸血鬼？」
「……え…？」
JO「…ふふっ、…おまえが人間で、ヘチャンが吸血鬼？」
「……」
思わず、彼を見上げる。
柔和な笑みを湛えた、美しい造形。
朝日の中で、ジャニは笑っていた。
私を嘲るように。
JO「…おまえはもう人間じゃないよ、A」
「……」
JO「ははっ…自分でも気付かなかったか…」
「……は…？」
JO「…身体を重ねる相手は、うまく見極めないと駄目だぞ。一時の誘惑や寂しさに敗北することなく…な…」
“人間だって、吸血鬼になる”
“もし、人間の女が、吸血鬼の男の…”
「……う…そだ…」
JO「…」
「わ…わたし、が……？」
JO「…」
「嘘、そんなのっ…うそ、うそだ…」
JO「嘘じゃないよ」
「…」
JO「おまえ、何週間も飲んだり食ったりしてないだろ」
「……」
JO「それでも生きてるじゃん。化け物みたいに」
俺が求めていた花嫁の血ってのは
関わると俺の命に危険が及びそうだな
ジャニは
そう言って、笑った
そして、朝日の向こうに、消えていった
私が彼の姿を見ることは
もう二度となかった
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れいら(プロフ) - 閲覧頂きありがとうございます、本編では文字数オーバーなのでこちらから失礼します。公開が大変遅れてしまいましたが5章目が完成しました。次章で最終章になります。公開まで今しばらくお待ちください。 (2023年3月2日 11時) (
レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2023年3月2日 11時
