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だから私たちが変えていかなきゃいけないんだと、思う。
違うから差別をするとか、蔑むとか、そんなことを社会のスタンダードにしているままじゃ駄目だ。
みんながそのままでいいんだ。
人間も、吸血鬼も。
私はそんな世界を作りたいと思っている。
…だから、自分を卑下して貶めて、嘆くだなんてそんなこと、やめてほしい。
ヘチャンはヘチャンのまま、私は私のまま、
こんなにも違う私たちが分かり合えたように…
どこかで許し合えば、きっとみんなが互いを理解し合える日が来るだろう。ううん、来させなきゃいけないんだ。
「あたしたちは…さ、ヘチャナ」
HC「…」
「きっと、私は人間のままで、あんたは吸血鬼のままで。そのままで、世界を変えていける力があるんじゃないかな」
HC「…！」
私の本心からの言葉。
ヘチャンにもきっと届くって、信じてるから告げた。
彼の表情はぱっと明るくなり、みるみるうちに笑顔になる。
そして彼はまた、私を抱きしめるんだ。
だって、そんな世界を実現させるために、私たちは出会ったんじゃないの。
千年の呪いも超えて、打ち破って、
新しい世界を見るために、きっと出会ったんだ。
HC「…そうやってはっきり言うところに惚れたんだよ、俺」
「え〜？ふふっ、それだけじゃないくせに」
HC「調子乗るな、Aの方が俺のこと大好きなくせに」
「うるっさいな、気付いてたんだからね？喧嘩してからもしょっちゅう私のこと、ちらちら見てたの！」
HC「なっ…き、気のせいだって！自意識過剰！」
「あははっ、なに照れてんだよ、バーカ」
HC「なんだよ〜！そんなこと言ったら3回戦目やらないぞ！」
「うっ…な、なにそ、なにそれっ、さ、3回…！？」
HC「ふふっ、せっかくAのこと抱けたのに、俺がそんなに早く満足できるわけないでしょ」
あっという間に形勢逆転。
にやりと笑ったヘチャンに組み敷かれる。
…ああ、馬鹿みたいだ。
だけど、こんな瞬間がとっても幸せだ。
結局ヘチャンには敵わない。
でも、素直に彼の愛情を受けていたい。
ずっとひとつになりたかったんだって、
これからは、ずっとそうだって。
ヘチャンの思いが、その肌の温度から直接伝わってくるから、私の孤独は暖かに癒されていくんだ。
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れいら(プロフ) - 閲覧頂きありがとうございます、本編では文字数オーバーなのでこちらから失礼します。公開が大変遅れてしまいましたが5章目が完成しました。次章で最終章になります。公開まで今しばらくお待ちください。 (2023年3月2日 11時) (
レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2023年3月2日 11時
