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SC side
SC「っ……ジョンウヒョン、ちょっと待って…」
僕の肩を抱き寄せ、じっと目を見つめてくるヒョンにストップをかける。僕は自分が思っているより緊張しているみたいで、そして、困惑しているようだった。
それでも、ヒョンの肩を押し返す僕の手を、彼は握った。
JW「…ソンチャナ」
SC「…あの、僕…」
JW「…」
SC「そっ…そうだ！ジョンウヒョン、今晩は流星群が見えるんですよ。ほら、流れ星とか綺麗に見えるかもっ…」
JW「だーめ。星より僕の方を見て」
SC「なっ…」
わざと彼の肩越しの夜空を見た僕の頬に触れる。
その手がひんやりとしていたことがやけに印象に残った。
ジョンウヒョンと一寸の距離。
月明かりと同じくらい美しい。ジョンウヒョンの真っ白な髪が、僕の視界を蜃気楼のように揺れさせる。
くすりと微笑んだ彼の、妙な色気。
…どうしてこうも、僕を惹きつけてやまないのか。
SC「…あの、おれっ…」
JW「…」
SC「男の人、好きになったことなくて…」
JW「…男とか、ヒトとか、そんなに重要なこと？」
SC「…え…？」
JW「僕は君が好きだ、ソンチャン」
SC「……」
JW「君は…？」
…嫌なら、突き飛ばせるのに。
俺にはそれくらいの力、あるのに。
どうして俺は、目を閉じたのだろうか。
唇に触れた、柔らかな感触。
不思議と、胸がどんどん満たされていく。
心がじんわりと暖まっていく。
…なぜか、とても、気持ちがいい。
びゅるびゅると、風が吹く。
僕たちのもとに、星が墜ちてくる。
ジョンウヒョンは、僕の手を握った。
水晶玉のように綺麗で、澄みきった瞳が、僕だけを見つめている。
これから、どうしようか。
彼を一人にはしておけない。
僕だって、離れたくない。
JW「…ソンチャン」
SC「…うん…？」
クリーニングされた、シーツの香り。
それから、ジョンウヒョンの香り。
見慣れない、派手な壁紙。
少し乾燥した空気。
微かに肌に残る、僕のものじゃない微熱。
JW「……僕と一緒に、来てくれない…？」
ジョンウヒョンは僕に裸の背中を向けたまま、そんなことを言った。
大きな窓の向こうで、星がまたきらりと輝いた。
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れいら(プロフ) - 閲覧頂きありがとうございます、本編では文字数オーバーなのでこちらから失礼します。公開が大変遅れてしまいましたが5章目が完成しました。次章で最終章になります。公開まで今しばらくお待ちください。 (2023年3月2日 11時) (
レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2023年3月2日 11時
