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「…私の呪いだか、なんだか知らないけど、」
HC「…」
「あんたはいっつも救うとか、俺が守るとか、口先で調子のいいことばっかり言って、本当は何もしてくれないじゃない…！」
HC「…！」
「私の寂しさも苦しさも知らないくせに、私のそんな切なさを埋めてくれる人と会ってて何が悪いのよ…」
HC「A…、」
「なんにも…」
“俺と外の世界に行こう”
“絶対にここから出してやるから”
“また、太陽のたくさん当たる場所で、生きていこう”
…そんなふうに
とびきりに明るい笑顔で
だけど、どこか真剣な瞳で
私にそう言ってくれた、初夏のあなた
小麦色の肌をしたあなた
私はそんなヘチャンが
…大好き、だった。
「あんたは私に、なにもしてくれなかった…」
ここに突然現れた私をすぐに受け入れてくれて
色々なことを教えてくれて
自由の風を感じさせてくれた
眩いばかりの笑顔をたくさんくれた
…本当の、ほんとうに
大好きだったの
そんな表情
絶対にさせたくなかったのに
HC「……Aに手を出さなかったのは…」
HC「…それだけ、大切に想っていたから…」
HC「Aのことを、俺のせいで、吸血鬼にさせたくなかったから…！」
だけど
その寂しさに気付けなくて
自分のことばかり考えていて
自分ばっかり、焦って
口先ばっかりで
不安な思いばかり、させて
こんな俺で
ごめん
…なんて
そんな言葉、聞きたかったわけじゃないのに。
初めて見た。
酷く傷ついた表情。
私の言葉を聞いて、涙を流す姿。
私がはっと我に帰ったときには、もう遅い。
「…ご、…めん…」
HC「…」
「ご、ごめんなさい、ヘチャナ、」
HC「…俺が悪いのは分かってる」
「…」
HC「…けど…」
「…」
HC「じゃあ、これが、おまえが俺を裏切っていい理由になるのかよ…」
ヘチャンの丸い瞳から零れる涙。
私は彼の言葉に、心臓を鷲掴みにされたような気分になる。
HC「俺が好きなAは、こんなに穢れた女じゃなかった」
彼が私に
最後にくれたものは
たったひとつ
軽蔑の眼差しだけ、だった。
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れいら(プロフ) - らんさん» ありがとうございます！そう言って頂けて光栄です🥹次章公開いたしましたので、どうぞよろしくお願いします☺️ありがとうございます！ (2023年3月2日 11時) (
レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 水恋さん» お返事大変遅れてしまいました。ありがたいお言葉とってもうれしいです！次章も公開しましたので、お時間ある時にぜひお願いいたします🙌🏻 (2023年3月2日 11時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
らん - 今まで見た中で1番好きな小説です⸝⸝o̴̶̷̥᷅ ̫ o̴̶̷̥᷅⸝⸝続きがとても気になります( ´. ̫ .` ) (2023年2月9日 4時) (レス) id: dff2d40152 (このIDを非表示/違反報告)
水恋(プロフ) - この小説どタイプすぎて一気見しちゃいました、、もう1周してこようかな(´▽`) '` '` '` (2022年12月8日 18時) (レス) @page48 id: b9026dcaf5 (このIDを非表示/違反報告)
main - こちらこそ！いつも楽しませてもらってて感謝しかないです！♡ (2022年11月20日 9時) (レス) id: 7682808c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年11月16日 1時
