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JW side
SC「…もうこんなに、明るくなってる…」
机の上のホットミルクはとっくに冷めている。
ソンチャンは泣きはらした瞳を伏せ、僕の胸から離れていった。その空虚が、なんとも虚しい。…離れないでほしいと、こんな時にも強く感じる。
僕はどうかしたみたいだった。
ソンチャンの存在を常にそばに感じていたくて、たまらない。
ソンチャンは僕に向き直ると、少し気まずそうに苦笑いをした。
SC「こんな時間まで居座ってごめんなさい。こうやって泣かせてくれる存在がジョンウヒョンしかいないから、つい…」
JW「ふふっ、少しは…心が軽くなったんなら、よかった」
SC「なりましたよ。物凄く…。昨日は、ひとりで過ごしていたら押し潰されていたんじゃないかってくらい、自分でもどうしていいのか分からなくて…」
平気そうなふりをする。
そんな優しい少年が、新しい日の始まりを告げる菫色に照らされている。
僕は思わず、ソンチャンの柔らかな髪を撫でた。
彼は少し驚いたように顔を上げる。
その瞬間、僕の胸には細い針で刺されたような痛みが走った。
ソンチャンの真っ直ぐな瞳が、僕の心まで透明な色にしていく。
…僕の、心？
SC「…ジョンウヒョン？」
JW「…」
どうしていいのか分からなかったのだろう。
ソンチャンは僕を見つめたあと、優しく微笑んだ。
触れていなくても温もりを感じる、そんな表情で。
僕はその笑顔を、きっとこれから一生忘れられない。
…そんな予感がした。こんなにも、ふとした一瞬に。
JW「…これから、ソンチャンはどうするの」
SC「これから…か。…ふふっ、」
JW「うん？」
SC「…Aヌナの顔はもう、見たくないな」
至極悲しそうにそう告げる。
きっと、ソンチャンが最も拒む本心を。
Aのことが好きなのに、Aのことを大嫌いになってしまった。彼はそんな本心を認めたくなくて、だけど、もうその思いは彼の中で覆せないものになっている。
ベッドから長い脚を放り出したソンチャン。
彼は放心したように宙を見上げている。
僕は、シーツの上に置かれたソンチャンの手をそっと握った。
ソンチャンは目を見開いて、僕のことを見つめた。
JW「…ソウル、もう帰っちゃおうか」
SC「…え？」
JW「Aの顔が見たくないなら。…僕、バスの運転手さんと知り合いだから、すぐ連絡できるよ」
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れいら(プロフ) - らんさん» ありがとうございます！そう言って頂けて光栄です🥹次章公開いたしましたので、どうぞよろしくお願いします☺️ありがとうございます！ (2023年3月2日 11時) (
レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 水恋さん» お返事大変遅れてしまいました。ありがたいお言葉とってもうれしいです！次章も公開しましたので、お時間ある時にぜひお願いいたします🙌🏻 (2023年3月2日 11時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
らん - 今まで見た中で1番好きな小説です⸝⸝o̴̶̷̥᷅ ̫ o̴̶̷̥᷅⸝⸝続きがとても気になります( ´. ̫ .` ) (2023年2月9日 4時) (レス) id: dff2d40152 (このIDを非表示/違反報告)
水恋(プロフ) - この小説どタイプすぎて一気見しちゃいました、、もう1周してこようかな(´▽`) '` '` '` (2022年12月8日 18時) (レス) @page48 id: b9026dcaf5 (このIDを非表示/違反報告)
main - こちらこそ！いつも楽しませてもらってて感謝しかないです！♡ (2022年11月20日 9時) (レス) id: 7682808c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年11月16日 1時
