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「いっ…、…うっ……！」
首筋に感じる、強烈な痛み。
激しく飛び散りそうな意識。遠のいていく理性を、必死に手繰り寄せる。
その大きな身体が、私の自由を奪う。
抵抗はおろか身動きも出来ず、私の両手首を爪が食い込むまできつく握る先生の力に到底敵うはずも無い。
こんな痛みを何度も感じてきた。私だって分かる。
血を吸われると、必然的に意識が遠くなるって。
私は朧げに開けた瞳の照準を、ヨンホ先生に合わせる。
ゆっくりと体を起こし、私を見つめた彼の瞳。
…やっぱり、他と、同じだ。
獰猛さと残忍さと、抗えない色香を感じさせる瞳。
吸血鬼だけが持つ、その宝珠のような瞳。
彼の唇から、鮮血が滴る。
彼は普段より気分を昂らせている様子で、自身の感情を抑えきれないように言葉をこぼした。
JO「これが…花嫁の、血……」
…ああ
前から、知っていた。
彼はたまに、子どもみたいな
その、ほんの少しの無邪気さや
隠し通せない危うい色気や
私を包み込むような、大きな手や
眠たそうな瞳の奥に在る
…残酷な、本当のあなた
ずっと、ずっと、欲しかった。
どうして？
私は彼の両頬を手で包み込むと、
自ら口づけを交わした。
…あなたで“大人”を知りたいと
出会ったばかりの頃は、ずっとそう望んで
背伸びなんかして、煙草をふかして
だけど今は、そのもっと深い場所まで、知りたい。
あなたの骨の髄まで、私が支配したい。
大きな手が狼狽えるように、私の背中をぎこちなく撫でた。
私は彼の唇の隙間から舌をねじ込む。
溶けそうなくらい柔らかな感触に酔いしれる。
その快感を覚えると、病みつきになる。
彼の手が私の腰をしっかりと抱き、やがて私の口内を蹂躙するように、熱く舌を絡める。息が詰まるくらい激しいのが好きだ。私は彼の背中に爪を立て、その髪を掴んだ。
「…ヨンホ、先生…」
JO「…やめろよ。昔はそう呼んでなかったじゃないか」
「……む、かし…？……っ、あぁっ…、」
JO「……」
素肌を這う手が、心地いい。
ずっとこうなりたかった。
ヨンホ先生と同じ場所で、同じくらい、熱くなりたかった。
どさりと倒れた、ベッドの上で
私は砂糖漬けにされた堕落の味を、貪るように愉しんだ。
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れいら(プロフ) - らんさん» ありがとうございます！そう言って頂けて光栄です🥹次章公開いたしましたので、どうぞよろしくお願いします☺️ありがとうございます！ (2023年3月2日 11時) (
レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 水恋さん» お返事大変遅れてしまいました。ありがたいお言葉とってもうれしいです！次章も公開しましたので、お時間ある時にぜひお願いいたします🙌🏻 (2023年3月2日 11時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
らん - 今まで見た中で1番好きな小説です⸝⸝o̴̶̷̥᷅ ̫ o̴̶̷̥᷅⸝⸝続きがとても気になります( ´. ̫ .` ) (2023年2月9日 4時) (レス) id: dff2d40152 (このIDを非表示/違反報告)
水恋(プロフ) - この小説どタイプすぎて一気見しちゃいました、、もう1周してこようかな(´▽`) '` '` '` (2022年12月8日 18時) (レス) @page48 id: b9026dcaf5 (このIDを非表示/違反報告)
main - こちらこそ！いつも楽しませてもらってて感謝しかないです！♡ (2022年11月20日 9時) (レス) id: 7682808c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年11月16日 1時
