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ジェヒョンが、私に薔薇の花束を差し出している。
綺麗に飾られた青い薔薇と、ペールブルーの包み紙、真っ白なリボン。見事に咲く青い薔薇は、私の荒んだ心へ一瞬にして清涼感溢れる風を吹かせた。
「…どうしたの、これ…」
JH「…最近、見るたびに、Aは少し元気が無い。そう感じていたため、」
「…」
JH「テヨンイヒョンに…作り方を教えてもらった」
「…！」
JH「…Aの笑顔が、見たかった」
そう、言って
そっと微笑んだジェヒョンの、柔らかな頬に浮かぶ笑窪。
青い薔薇の花束を受け取る。
そのとき触れた、ジェヒョンの指先から
そして、豊かな薔薇の香りから
まるで、ここに居ないテヨンからも、
私を励ますような気持ちが伝わってきたようだった。
「…ありがとう、ジェヒョナ…」
JH「嬉しい？」
「ふふっ、…うん。とっても、嬉しい。ありがとう」
JH「…よかった」
「…」
JH「君が笑うと、俺は嬉しいから」
ジェヒョンはうんと頷き、微笑んで俯く。
まるで恥じらうように自分の表情を隠す素振りは、無機質な印象を常に受ける彼らしくもなく、妙に人間臭くて。私はやけに気恥ずかしく、その青い薔薇に見惚れるふりをしながら、彼から視線を逸らしてしまった。
…私を元気づけたくて、作ってくれたんだ。
テヨンも、一緒に。
私の心は、ぽかぽかと暖かかった。
ジェヒョンとテヨン、二人の手の温もりを感じる。
彼らがまるで、私のことを包み込んで、励まし、守ってくれているように感じた。
…青い薔薇は、奇跡の象徴。
きっと必ず、望めば叶う。
私と、ヘチャンが…
心にも、身体にも、ありったけの愛情を伝え合える日が、きっと来るはずだ。
そのとき、彼も私も望むように、
人間と吸血鬼が共に歩んでいく道だって、見つかるはず。
私たちが求める自由の扉を、叩くことだって出来るはず。
「…本当にありがとう、ジェヒョナ」
JH「うん」
「とっても嬉しい。大好きだよ、ジェヒョナ」
JH「…だいすき？」
「ふふっ、うん。優しいあなたのことが、大好き」
JH「……だいすき…」
ジェヒョンはしばらくフリーズする。
…また私の言葉を真に受けて、必死に処理しているのだろうか。そう想像すると、やっぱりジェヒョンは面白くて可愛らしい。
私はジェヒョンがくれた青い薔薇の花束を、抱きしめた。
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スジン(プロフ) - ありがとうございます！！ (2022年7月30日 0時) (
レス) @page50 id: d2feff5954 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - スジンさん» コメントありがとうございます🥹とても嬉しいです…！第３章は既に公開しているのですが、R/18フラグが立っているので、ログイン後設定を解除して頂いてからもう一度試して頂けませんか？よろしくお願いします🙇🏻♀️ (2022年7月29日 8時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
スジン(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！！お話の内容がよく考えられていてとっても面白いです🥰🥰質問なんですが、第3弾は更新されていますか？？私のアプリだとエラーで見れないのですが、、、 (2022年7月28日 23時) (レス) @page50 id: d2feff5954 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - <3さん» お返事遅くなりました💦ありがとうございます！！そうなんです、、伏線全部回収する！と思います！！笑笑 かなり長期連載になりそうですが、ぜひ楽しんで頂けるよう頑張りますので、今後とも宜しくお願いします🙇🏻♀️❤️ (2022年7月19日 21時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ミアさん» お返事遅くなりました（ ; ; ）ありがとうございます…！とてもとても嬉しいです😭😭これから伏線回収してもっと面白くなっていくはず…！ですので、これからもご愛読頂けると嬉しいです🥰本当にありがとうございます！！ (2022年7月19日 21時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年7月5日 16時
