Mon amour ページ50
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TY side
よく晴れた日だ
晴れた日には
Aがよく薔薇園を通ってから学園に向かう
それでも今日は、彼女のことを見なかった。
俺は気を紛らわすように目を細め、青空を見上げた。
…全く、一体どうして、何故なんだ。
話しかけてはならないから、
もう二度と彼女と関わってはならないから
だから言葉を失ったふりをしたのに
結局、またAと関わってしまった、なんて
TY「…馬鹿だ、俺…」
YT「なに一人言してんの」
TY「うわっ！…ちょっと、びっくりした…」
YT「へへっ、ずっと前からいたけどな」
いきなり後ろから声をかけられた。
振り向けば、ベンチの背もたれに腕をついて俺を眺めていたユウタの姿。…いるなら、話しかけてくれよ。
ユウタは青空の下でうんと背伸びをすると、太陽に目を細めた。
YT「しっかし、800年も生きてると太陽にも慣れたもんだな。最初はあれだけ苦手だったのに」
TY「あまり浴びすぎると体に良くないけどね。ユウタも油断しないで、控えた方がいいよ」
YT「そっか。テヨンイは…人生1000年目にもなると日光なんて余裕？」
TY「うん…まあ」
日光が害にならないから、俺はずっとこの薔薇園の世話をしてきた。ここに通う普通の生徒がやろうもんなら、1日で灰になり消えることだろう。
YT「そういや、そろそろAが俺たちの正体に気付く頃だって、テイリヒョンが言ってた」
TY「…」
YT「やってらんねーよな。…知られたところで、俺たちが死ねるわけでも、呪いが解けるわけでも…」
って、呪いってどうやって解くんだよ。
ユウタは俺にそう訊いた。
俺は、苦笑いするしかなかった。
…1000年前、俺は君を失った。
君と俺は交わることなど無い。
そんな運命に抗い、君を失った。
君は人間。
俺は、吸血鬼。
結ばれるはずもない、ふたつの種が交わったとき
この悲しみの連鎖は始まった
遠い記憶だ
だけど忘れやしないだろう
君と過ごした日々や
あの時かけた、呪いでさえ
俺は君の、何もかもを
時を超えても、愛し続けた
…何よりも愛おしく
俺が守れなかった あのときの君を
どうか、どうか、次に出会えたときは
遠くからでも見守って
そして、必ず
君のことを…
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ゆら(プロフ) - れいらさん» 本当に楽しみにしていました！何回も読ませていただきます🥺 (2022年7月6日 20時) (
レス) id: b4dc2fdbd2 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆらさん» お返事遅くなってしまいました。とても嬉しいお言葉ありがとうございます🥹次章を公開しましたので、是非お読みいただけると嬉しいです🤲🏻 (2022年7月5日 16時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 本当に好きな作品に初めて出会いました。楽しみにしてます🥺 (2022年6月15日 18時) (レス) id: b4dc2fdbd2 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ミアさん» ありがとうございます！😭💖また1章分書き上げてからの公開になるので少し時間が空くと思いますが、ぜひ続きをお楽しみにお待ち頂けたらと思います😌💕 (2022年6月13日 22時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます🥹とっても嬉しいです！ご期待に添えるよう素敵なお話を目指してこれからも書いていきたいと思います✊🏻コメントありがとうございました！！❤️ (2022年6月13日 22時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年6月13日 14時
