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HC side
「…って、描かれたの。これ。油性だよ！？ありえない！」
HC「いや、待て待て。…普通に危なくね？その状況」
今朝もいつものように第一寮までAを迎えに行くと、Aはほっぺにピンクのハートを付けてた。
なんだよ今日はハロウィンか？と一瞬本気で自分の頭を疑った。しかしAはぷんすか怒りながら、昨日の夜に起きた出来事を語り出した。
なんでもジョンウヒョンに悪戯で描かれたって。
「かまって」と迫られ、膝の上に乗られて動けない状態にされたあと、油性ペンで思いっきり。
…そんな距離感で生活してんの？って、俺は正直驚いた。
いやいや、膝の上って。
そのまま襲えるじゃん。ジョンウヒョンとAなら体格差も凄いし。
そんな俺の複雑な感情はつゆ知らず、Aはごしごしとパーカーの袖で自分の頬を擦り続けていた。
「マジでジョンウって何考えてるか分かんない。最悪」
HC「気を付けろよ。いくら相手があのジョンウヒョンでも、男なんだから何してくるか分かんねーぞ」
「絶対無いよ。昨日のでもう分かった、ジョンウはただのでっかい犬」
知能レベル低すぎだし、とかAはぼやいてる。
…いやいや、そういう問題じゃなくて。
お前は知ることもないかもしれないけど、
その、俺たちって…割とみんな狡猾っていうか、表と裏の顔、凄いから。ジョンウヒョンだってわざとAの警戒心を解くために、変な行動をしてるだけ。
いつ、Aの“それ”が奪われるか分からない。
そう思うと、俺は心底恐ろしかった。
HC「…あんまり擦んなよ」
「え？」
HC「肌荒れたら、どうするの」
俺は足早に歩くAの手首を掴み、引き留める。
腰を折ってAの顔を覗き込むと、赤くなってしまったその頬に、さっき自販機で買ったペットボトルの水を当てた。
そして微笑む。
心なしかいつもより充血したAの瞳を、笑わせたくて。
HC「可愛いよ」
「……え？」
HC「うん。いつも通り可愛い」
…うっわ、俺らしくない。
なんか、めちゃくちゃ頬が熱い。
Aも戸惑ったような表情で、ただ俺を見上げていた。
その表情すら、俺にとってはやばいわけで。
Aの頬に浮かんだピンク色のハートを指で押し、「冗談だよ、バーカ」と言ったあと、俺は歩き出した。
少ししたあと、振り向けば
Aはようやく笑って、また俺を追いかけた。
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ゆら(プロフ) - れいらさん» 本当に楽しみにしていました！何回も読ませていただきます🥺 (2022年7月6日 20時) (
レス) id: b4dc2fdbd2 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆらさん» お返事遅くなってしまいました。とても嬉しいお言葉ありがとうございます🥹次章を公開しましたので、是非お読みいただけると嬉しいです🤲🏻 (2022年7月5日 16時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 本当に好きな作品に初めて出会いました。楽しみにしてます🥺 (2022年6月15日 18時) (レス) id: b4dc2fdbd2 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ミアさん» ありがとうございます！😭💖また1章分書き上げてからの公開になるので少し時間が空くと思いますが、ぜひ続きをお楽しみにお待ち頂けたらと思います😌💕 (2022年6月13日 22時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます🥹とっても嬉しいです！ご期待に添えるよう素敵なお話を目指してこれからも書いていきたいと思います✊🏻コメントありがとうございました！！❤️ (2022年6月13日 22時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年6月13日 14時
