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「ふふっ、生徒に手出すなんて、サイテー」
JO「“子どもとしてなんか見ないで”って言ってたのは、どこの誰だっけ？」
「…今、女として見てくれてるの？」
JO「いいや。Aは子どもだよ」
先生はふわりと微笑む。
私の腰を撫でていた腕を離し、先生はカーテンを閉める。
帰るために荷物をまとめ始めた後ろ姿が、やけに大人に見えて、悔しかった。寂しかった。
「…先生のいじわる」
JO「俺は先生だからね、あくまでも」
「キムドヨンにチクってやろ。生徒を連れ込んで、手出してますよって」
JO「そっちが勝手に来てるんだろ」
「拒まないヨンホ先生が悪い」
何を言われても、私はあなたに反抗する。
それを知っているように、ヨンホ先生は穏やかな笑みを浮かべながら、私のわがままに付き合ってくれた。
その広い背中を眺めながら、私は無意識のうちに煙草へ火をつけていた。
燻らせる香りに気付いたのか、ヨンホ先生は振り向く。
そして苦笑いをしたあと、また私のもとへやって来た。
彼はまた眼鏡をかけた。
私の頬にその大きな手を当て、私の顔を覗き込む。
JO「敷地内は禁煙、だぞ」
「知らないよ、そんなこと」
JO「ドヨン先生に報告するよ」
「ヨンホ先生はそんなことしないもん」
そう言ってやれば、ヨンホ先生は笑った。
そして、私に手を伸ばす。
私の唇から煙草を奪い、自分で咥える。
そして、何事も無かったかのように、「帰るぞ」と 私に背を向けた。
…先生の行動に、私は胸を焦がすしかなかった。
寮までの暗い回廊を歩く間、ヨンホ先生は普通に歩きながら煙草を吸っていた。…明日の職員会議で問題になりそう。
でも何食わぬ顔でそういうことをするヨンホ先生が、やけに大人に見える広い背中が、やっぱり私は好きだった。
私は微笑みながら、ヨンホ先生の隣に駆けて並ぶ。
ヨンホ先生の腰に腕を回し、彼の体にもたれかかる。
彼はくすりと微笑み、私の頭を撫でた。
半分まで短くなった煙草を、私の口元に持ってくる。
私が驚いて彼を見上げると、彼はわざと不思議そうな顔をして、「何してるの」と訊いてきた。
…ずるい。
私はその煙草を咥えた。
ヨンホ先生は、また私の頭を撫でる。
まるで、よくできた子どもを褒めるかのように。
その手のひらは、とても暖かい。
抗えない指先の体温に、くらくら、微熱を感じてる。
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ゆら(プロフ) - れいらさん» 本当に楽しみにしていました！何回も読ませていただきます🥺 (2022年7月6日 20時) (
レス) id: b4dc2fdbd2 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆらさん» お返事遅くなってしまいました。とても嬉しいお言葉ありがとうございます🥹次章を公開しましたので、是非お読みいただけると嬉しいです🤲🏻 (2022年7月5日 16時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 本当に好きな作品に初めて出会いました。楽しみにしてます🥺 (2022年6月15日 18時) (レス) id: b4dc2fdbd2 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ミアさん» ありがとうございます！😭💖また1章分書き上げてからの公開になるので少し時間が空くと思いますが、ぜひ続きをお楽しみにお待ち頂けたらと思います😌💕 (2022年6月13日 22時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます🥹とっても嬉しいです！ご期待に添えるよう素敵なお話を目指してこれからも書いていきたいと思います✊🏻コメントありがとうございました！！❤️ (2022年6月13日 22時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年6月13日 14時
