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HD side
HD「っ……痛ってぇ…」
してやられた。
何故か一人だけ人波からはじき出された女がいたから、さっさと撃ってしまおうとした。
すると彼女を庇うように、目に見えないような速さでいきなり横から男が飛び出してきて
俺の見間違いかと驚いている瞬間、右肩を撃たれてしまった。
咄嗟に避けたから右腕にも弾がかすって、右半身が火傷したように熱い。
俺が動けぬ間に隣に立っていた仲間たちも次々と撃たれ、反撃する暇も無くテーブルの下にあの男は姿を隠した。
…この組には雑魚しかいないって、ボスが言っていたのに。
突撃し壊滅させるというミッションを完璧に遂行しかけたつもりが、
リボルバーたった一丁で、完全装備した10人近くの男たちをあいつは打ち負かした。
一体何者なんだ。
あんなやつ、この組にいたか？
肩に伝わる激痛を堪えながら、その姿を追いかけた時
彼に抱きしめられ、共にテーブルの下へ消えて行った女性の横顔がちらりと見えて
…ユッケイがあの時から本気で惚れている、このクラブで働く女性だと初めて気付いた。
仕事に私情は持ち込まない。
例え相手が、…友人の想い人だったとしても
俺たちの姿を見られた以上、殺さなければならない。
LC「グンハン！？怪我は…」
HD「ユッケイ…。俺は撃たれたよ、見たことも無いやつに…」
違う持ち場にいたユッケイが、騒ぎを聞きつけ駆け寄ってくる。
他の仲間たちもその辺○○たうち回っていて、もはやまともに動けるやつは片手で数えられる程しかいないといったところか。
マスクをしたままだけれど、突如訪れた苦しい状況に眉を顰めるユッケイの様子は伝わってきた。
LC「…まだ行ける」
HD「無理だよ、…見ろよこの状況。さっきの訳分かんない男に、全員やられた…」
LC「だけど！…向こうの
HD「ここは手榴弾ぶちこんでガス撒いて、一時退散だってば。兄貴だってほら見ろよ、…両手を正確にやられてる」
LC「っ…」
HD「俺も腕、動かせないし…」
どうやらあの男は、俺たち全員の両手を潰そうと狙撃してきたようだった。
使い物にならなくなった両手を激痛に晒しながら、仲間たちはひどく悶えていた。
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れいら(プロフ) - さとみさん» 大変お待たせ致しました。次章をアップ致しましたので、ぜひお読み頂ければ幸いです！ (2021年10月14日 18時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年10月6日 2時) (レス) @page50 id: 3be0ba2d24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月21日 19時
