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TN side
「この前ね、団体のお客さんが来たんだけど」
TN「ん〜？」
行為を終えたあとの、気怠げな時間。
ホテルの大きなベッドの上、シーツの海に浮かびながら、ボクはAの肩を抱いていた。
少し明るく染めた新しい髪色。
ネイルも黒いデザインへと新しくなった。
日頃の感謝、とボクがこの前プレゼントしたランバンの香水を付けてくれる素直さが好き。
Aが何かを話そうとするたび、ボクは微笑んでAの横顔を見つめる。
陶器のような肌とお人形さんのような横顔を見つめるのが、お気に入りなんだ。
「韓国銀行の社員の団体。その中に私の幼馴染のお兄さんもいたの。ドヨンイオッパって言うんだけど」
TN「…銀行員が幼馴染？やっぱりAは育ちがいいんだね」
「そんなの昔の話。でね、」
ボクの言葉をバッサリ切り捨てるA。
こここそが、好きなところその4なんだけど。
知識も教養もあって、大企業の令嬢という育ち。
だけどAはそんな過去の栄光をひけらかさず、今の自分が置かれている状況を冷静に見つめることができる。
そんな俯瞰的な視座を持っているところ、そこらの女の子と違って阿呆っぽくなくて好きだ。
「“就職や金の工面は俺が面倒見るから、早くこんな仕事辞めなよ”…だって。ひどくない？」
TN「フフッ、どうして？Aを想ってくれる優しい発言じゃん」
「そんなの分かってる。だけど、“こんな”って。…私のもう一人の幼馴染も、事情は理解してるけど早く辞めてくれないかって、ずっと言うの。どうしてそんなに、みんな私の仕事に偏見を持つのかな」
TN「それは…フツウのお仕事じゃないからじゃん。カラダ売るなんて、キケンといつも隣り合わせのお仕事だよ」
「…確かにそうだよ。でもそれだけじゃない。いやらしくて汚い仕事って思われるかもしれないけど、体を重ねて人の心に触れると、色々なことが見えてくるのに…」
TN「…」
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らーみょん - ログインしないでも見れるってありますか？ (2021年9月20日 23時) (
レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - WayV沼子さん» コメントありがとうございます！他の作品も読んで頂いてるんですね…!!かなり毛色の違う作品ですがどちらも応援してくださって大号泣です（ ; ; ）ありがとうございます!! ルーカスはかなり主軸の登場人物となるので、今後もご期待ください(^^)♡ (2021年9月20日 19時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
WayV沼子 - 表現力、設定、どれも素敵な小説だと思っていたら、大好きな作者さんだったなんて…！感激です。これからも応援しています。大好きなルーカス出してくださりありがとうございます(涙) (2021年9月18日 1時) (レス) id: 2887d301bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月14日 23時
