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JN「…あ、そっか。Aはドンヒョギと…」
「うん」
JN「卒業してからだもんな。…でもドンヒョギは高校時代、ずっとAに憧れてたから…」
「ふふ、なにそれ」
JN「だからまあ、愛想尽かさないで仲良くしてやってよ。あとは…ロンジュニは課題に追われて忙しいって言ってたかな」
「そうなんだ。マークも忙しいのかな」
JN「本当に連絡取ってないんだ。マクヒョン絶対に寂しがってるよ」
「どうだろうね、ふふっ」
JN「絶対そうだって。でも、大学生って本当に大変そうだよ。チョンロは学生なのに企業してるって…ほんとに高校まで同じ道歩いてたのか疑いたくなるよ」
「…そんなこと言うの、やめてよ」
JN「え？」
ジェノの髪を指ではらい、その両頬を手で包み込む。
かつてきらきら輝いていた瞳は、世の中を悲観するようにその光を失ってしまった。
だから私は必死になるのかもしれない。
…ジェノ自身を、惨めな存在だって認めさせたくないからかな。
「もちろんジェノが望んでやっていることじゃないのは分かってる。だけど、ジェノはどんな無理難題も受け入れて、これまで戦績残して、生き残ってきたでしょ？道理に外れたとか、社会的に見てどうとか、関係ない。ジェノは誇れることをしてる」
JN「…」
「だから自分を卑下しすぎないでね。…あなたは強くて立派だよ、ジェノ」
安っぽい言葉なんか私は売らない。
…いや、ジェノは売るような相手じゃない。
お客でもなく、私の友人。
大切な友達。
ジェノの体を抱き寄せる。
ユウタくんと同じくらい、
いやそれ以上に、ごつごつした大きな体だ。
だけど体だけじゃなくて、繊細な心までもボロボロになるような世界。
…そんなところで、ここまで生きてる。
それだけで誇れることじゃない。
JN「…ありがとう、A」
「…ジェノ」
JN「これだから、Aが好きなんだよね。今日は顔見れて良かった」
「…もう帰るの？」
JN「車の手配してこなくちゃ。人数多いから車の誘導にも時間かかるんだよ」
「そっか…。ジェミニたちにもよろしくね。また、会おうね。絶対だよ」
JN「うん。また会いに来る」
優しく微笑んだジェノ。
…行かないでよ。
そんなこと、言えるはずも無いのに
胸がぎゅっと締め付けられる。
数日後、ジェノが試合で勝利したことを風の噂で聞いた。
二週間の車椅子生活を余儀なくされる怪我を負ったことも。
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らーみょん - ログインしないでも見れるってありますか？ (2021年9月20日 23時) (
レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - WayV沼子さん» コメントありがとうございます！他の作品も読んで頂いてるんですね…!!かなり毛色の違う作品ですがどちらも応援してくださって大号泣です（ ; ; ）ありがとうございます!! ルーカスはかなり主軸の登場人物となるので、今後もご期待ください(^^)♡ (2021年9月20日 19時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
WayV沼子 - 表現力、設定、どれも素敵な小説だと思っていたら、大好きな作者さんだったなんて…！感激です。これからも応援しています。大好きなルーカス出してくださりありがとうございます(涙) (2021年9月18日 1時) (レス) id: 2887d301bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月14日 23時
