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「最近どう？…その業界から足洗う気とか、起きないの？」
JN「どうもこうも、早速明後日にはマッチだよ。今回は有刺鉄線に電流流すとか。相手が2mくらいあるアメリカ人だったっけ」
「…ねえ、ほんとにやだ」
いくら彼の事情を理解していたとしても、
高校生の頃から彼を知っている。
…もっとまっさらで、夢だけ追いかけて、仲間達と青春を謳歌していたようなジェノの姿を。
今となっては、彼の周りにいるのはさっきみたいな汚らしく危険な大人ばかり。
常に命を危険に晒している代わりに大金を得られると言っても、やはり命より重いものは無い。
JN「しょうがないだろ。まさか、死にはしないと思うけど」
「そのまさかがある世界でしょ」
JN「…まあ、ね。でも今は足洗うことなんて出来ない。あの人たちの言うこと聞かないと、家族が大変なことになる」
「…」
JN「俺は大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。Aこそ、この仕事辞める気は無いの？」
「私は… まだ、やるべきことがあるから。それを達成するまでは、ここで頑張るかな」
JN「…なんか、いいよな。Aって」
「え？」
ジェノは頬杖をついて、私の顔をまじまじと眺める。
ふふっと楽しそうに微笑むと、
少しだけ雑な手つきで私の頭を撫でた。
JN「運命に左右されてない感じ？自分で道開いて生きてるんだろうなって。かっこいいよ」
「…そんなの、気のせいだよ」
JN「ううん。そういうところ、マクヒョンに似てる」
「マーク…。…ねえ、最近マークたちは元気？ジェミナは？」
高校時代の友人たちの名前を出すと、ジェノはさっきまでの苦し紛れの笑顔から一転、本当に無邪気な笑顔でになる。その姿には高校時代の片鱗が感じられるようで、何故か切ない。
JN「聞いてよ、ジェミナ…あいつさ。今月ついに店のナンバーワンになったらしくて、めちゃくちゃ羽振りいいの。この前メシ誘われて行ったら結構いい焼肉屋で、全部奢ってくれて。着てるものもハイブランドばっかり」
「ほほー、成金か？」
JN「あははっ！あながち間違ってないんじゃない」
なんてケラケラ笑うジェノ。
ドンヒョクからジェミンの話を聞くことはあっても、彼らと実際に顔を合わせたのはいつが最後だっただろうか。最近も元気にしているのならそれでいいや。
ジェノもそのことを思い出したのか、少しだけ気まずそうに私の方を見る。
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らーみょん - ログインしないでも見れるってありますか？ (2021年9月20日 23時) (
レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - WayV沼子さん» コメントありがとうございます！他の作品も読んで頂いてるんですね…!!かなり毛色の違う作品ですがどちらも応援してくださって大号泣です（ ; ; ）ありがとうございます!! ルーカスはかなり主軸の登場人物となるので、今後もご期待ください(^^)♡ (2021年9月20日 19時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
WayV沼子 - 表現力、設定、どれも素敵な小説だと思っていたら、大好きな作者さんだったなんて…！感激です。これからも応援しています。大好きなルーカス出してくださりありがとうございます(涙) (2021年9月18日 1時) (レス) id: 2887d301bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月14日 23時
